「BMXのペグってどうやって取り付けるの?」
「BMXのトリックに挑戦したいけど、ペグの選び方や取り付け方が分からない…」
BMXを始めたばかりの方や、これから本格的にトリックを楽しみたいと考えている方にとって、ペグの取り付けは最初のハードルに感じるかもしれませんね。
でも安心してください。
この記事を読めば、BMXのペグの正しい取り付け方から、種類による違い、さらには失敗しない選び方まで、必要な情報がすべて手に入ります。
これを読めば、あなたもきっと自信を持ってペグを取り付け、BMXライフをさらに楽しむことができるようになるでしょう。
BMXのペグとは?役割と種類を徹底解説
BMXのペグについて、「何のために付いているの?」と感じる方もいるかもしれません。
まずは、ペグの基本的な役割と、どんな種類があるのかを理解していきましょう。
BMXのペグの基本的な役割
BMXペグは、主に以下の2つの役割を持っています。
- トリックの幅を広げるグラインドやスミスなどの技を行う際に、レールや縁石に引っ掛けて安定させます。
- 二人乗りを可能にする(ストリートなど一部)稀に二人乗りをする際に足場としても使われますが、これは主にストリートBMXで、競技用では推奨されません。
ペグの素材による違いと特徴
ペグには様々な素材があり、それぞれ特徴が異なります。
- スチール製ペグ最も一般的な素材で、丈夫で耐久性が高いのが特徴です。
価格も手頃で、ストリートやパークライドに適しています。
- プラスチック(ナイロン)製ペグ軽量で、特にグラインド時に滑りが良いのが特徴です。
レールなどを傷つけにくいメリットもありますが、スチール製に比べて耐久性は劣ります。
- クロモリ製ペグスチールよりもさらに強度が高く、プロのライダーに好まれます。
高価ですが、過酷な使用にも耐えることができます。
ペグの長さと太さの選び方
ペグの長さと太さも、乗り心地やトリックのしやすさに影響します。
- 長さ一般的には100mm~120mm程度が主流です。
長いペグは安定感がありますが、地面に当たりやすくなることもあります。
- 太さ(直径)約35mm~40mm程度が一般的です。
太いペグは足の引っかかりが良く、安定しやすいですが、重さが増します。
BMXにペグを取り付ける前に確認すべきこと
いざペグを取り付けようと思っても、いくつか確認すべき点があります。
これらを確認しないと、せっかく購入したペグが使えなかったり、トラブルの原因になることもあります。
BMXの軸径(アクスル径)を確認しよう
BMXのハブには、大きく分けて2つのアクスル径があります。
- 14mmアクスルBMXのほとんどがこのサイズです。
太くて丈夫なため、トリックなど衝撃のかかる乗り方に適しています。
- 10mm(3/8インチ)アクスルエントリーモデルや、一部のパーク・レース用バイクに見られます。
14mmに比べて細いため、ペグの取り付けにはアダプターが必要になることがあります。
必要な工具を揃えよう
ペグの取り付けには、いくつかの工具が必要です。
作業をスムーズに進めるためにも、事前に準備しておきましょう。
- モンキーレンチまたはソケットレンチホイールナットを緩めたり締めたりする際に使用します。
サイズは17mmまたは19mmが一般的です。
- アーレンキー(六角レンチ)ペグによっては、取り付けボルトが六角タイプのものもあります。

BMXのペグの取り付け方:フロント・リア別解説
いよいよ、BMXのペグの具体的な取り付け方を見ていきましょう。
フロントとリアでは、取り付け方法に少し違いがあります。
フロントペグの取り付け手順
フロントペグは、前輪のハブに取り付けます。
- ホイールナットを緩めるモンキーレンチやソケットレンチを使い、フロントホイールの軸両端にあるナットを緩めます。
完全に外す必要はありませんが、手で回るくらいまで緩めておきましょう。
- ペグを挿入する緩めたナットの外側に、ペグの穴を合わせるように挿入します。
ペグがしっかりとハブの軸に固定されるように、奥まで差し込みます。
- ナットを締めるペグの上からナットを締め付けます。
この時、しっかりと固定されるまで力を入れて締めましょう。
緩いと走行中にペグが動いたり、外れたりする危険があります。
リアペグの取り付け手順
リアペグは、後輪のハブに取り付けます。
基本的にはフロントと同じ手順ですが、チェーンの張り調整が必要になる場合があります。
- ホイールナットを緩めるリアホイールの軸両端にあるナットを緩めます。
リアホイールは、チェーンのテンションがかかっているため、フロントよりも少し固い場合があります。
- ペグを挿入するフロントと同様に、緩めたナットの外側にペグを挿入します。
- チェーンの張りを調整するペグを取り付けたことで、ホイールの位置がわずかに変わり、チェーンの張りが変わる可能性があります。
必要であれば、チェーンテンショナーを使ってチェーンの適切な張り具合に調整します。
- ナットを締めるペグの上からナットをしっかりと締め付けます。
リアホイールはトリック時の衝撃が大きいため、特にしっかりと固定することが重要です。
BMXのペグの選び方:おすすめブランドと注意点
たくさんのペグが販売されていますが、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。
ここでは、おすすめのブランドと、選ぶ際の注意点をお伝えします。
人気ブランドのペグをチェック
BMXパーツの有名ブランドは、品質も高く安心して選ぶことができます。
- FEDERAL(フェデラル)耐久性の高いスチールペグで定評があります。
- ODYSSEY(オデッセイ)プラスチックペグや、様々なパーツを展開しています。
- CULT(カルト)デザイン性も高く、BMXライダーに人気のブランドです。
中古品やフリマアプリでの購入はアリ?
安く手に入れたい場合、中古品やフリマアプリでの購入も選択肢になります。
しかし、注意点があります。
- キズやダメージの確認特にグラインドなどで使用されたペグは、削れや歪みがある場合があります。
大きなダメージがあるものは避けましょう。
- アクスル径の確認前述の通り、アクスル径が合わないと使えません。
必ず出品者に確認するか、詳細な情報を確認しましょう。
BMXのペグのメンテナンスと交換時期
ペグは消耗品です。
安全にBMXを楽しむためにも、定期的なメンテナンスと適切なタイミングでの交換が重要になります。
ペグの緩みや破損のチェック
走行前には必ず、ペグが緩んでいないか、破損していないかを確認しましょう。
- 緩み手で揺らしてみてガタつきがないか確認します。
少しでも緩みがあれば、すぐに増し締めしてください。
- 破損・削れ特にグラインドを頻繁に行う方は、ペグが削れて短くなったり、ひび割れがないか確認しましょう。
金属疲労で折れる可能性もあります。
交換時期の目安と交換方法
ペグの交換時期は、使用頻度やトリックの種類によって異なりますが、以下の点が目安になります。
- 極端に短くなった削れて短くなると、トリックの安定性が損なわれたり、ホイールナットが剥き出しになって危険です。
- ひび割れや変形が見られる金属疲労や強い衝撃によってひび割れや変形が起こった場合は、すぐに交換しましょう。
BMXのペグに関するよくある質問
ペグに関する疑問は、多くの方が抱えていることでしょう。
ここでは、よくある質問にお答えします。
ペグは何本付けるのが一般的なの?
ペグの取り付け本数は、ライダーのスタイルや好みに合わせて様々です。
- 2本(左右どちらか)主にグラインドトリックを行う場合、片側(利き足側)に2本のみ取り付けるライダーもいます。
- 4本(前後左右)最も一般的なスタイルで、前後左右に1本ずつ合計4本取り付けます。
様々なトリックに対応できます。
ペグを付けると違法になる?
BMXにペグを付けること自体は、違法ではありません。
ただし、二人乗りを目的としてペグを取り付け、公道で二人乗りを行うことは、道路交通法違反になります。
ペグとフレームの干渉は大丈夫?
ペグを取り付けた際に、フレームやチェーンに干渉してしまう場合があります。
これは、ペグの長さや、取り付け位置、フレームの形状などによって発生します。
もし干渉する場合は、ペグの長さを変える、またはハブガードなどのパーツを検討する必要があります。
BMXのトリックとペグの活用例
ペグを取り付けたら、次は実際にトリックに挑戦してみましょう。
ペグを使った代表的なトリックをいくつかご紹介します。
グラインドの種類とやり方
グラインドは、レールや縁石にペグを引っ掛けて滑るトリックです。
- ダブルペググラインド両側のペグをレールに乗せて滑る、最も基本的なグラインドです。
- スミスグラインド前輪のペグと後輪のタイヤをレールに乗せて滑ります。
- フィーブルグラインド前輪のタイヤと後輪のペグをレールに乗せて滑ります。
その他ペグを使ったトリック
グラインド以外にも、ペグを使った様々なトリックがあります。
- マニュアル(ウィリー)からのペグ着地マニュアルで進み、ペグで着地して安定させるトリックです。
- バニーホップからのペグ着地バニーホップで飛び上がり、ペグで着地してバランスを取ります。

BMXのペグの取り付けで失敗しないためのポイント
ここまで読んでくださったあなたなら、もう大丈夫だと思いますが、念のため失敗しないためのポイントを再確認しましょう。
締め付けトルクの重要性
ペグを取り付ける際、ナットの締め付けは非常に重要です。
緩すぎるとペグが外れたり、ハブや軸にダメージを与えたりする可能性があります。
かといって、締めすぎるとネジ山を潰してしまう危険性もあります。
定期的な点検を習慣にしよう
ペグの緩みや破損は、怪我につながる可能性があります。
走行前には必ず目視と手で触っての確認を習慣にしましょう。
特に激しいトリックをする方は、入念なチェックが不可欠です。
BMXのペグ取り付け後の注意点
ペグを取り付けた後も、いくつか注意しておきたい点があります。
初めての走行で気をつけること
ペグを取り付けて初めて走行する際は、いつもと違う感覚に戸惑うかもしれません。
- 重心の変化ペグの分だけ車体が重くなり、重心も少し変わります。
慣れるまでは、ゆっくりと慎重に走行しましょう。
- 地面との干渉ペグが地面に接触しないか、特にカーブを曲がる際などに注意しましょう。
パークやストリートでのマナー
ペグを使ってパークやストリートでトリックを楽しむ際には、マナーを守ることが大切です。
- 施設を傷つけないグラインドなどで施設を傷つけないよう、プラスチックペグの使用を推奨しているパークもあります。
事前にルールを確認しましょう。
- 周囲の人に配慮する周りのライダーや歩行者に注意し、安全に配慮して楽しみましょう。
BMXのカスタム:ペグ以外のパーツも知ろう
ペグの取り付けをマスターしたら、次は他のパーツのカスタムにも興味が湧いてくるかもしれませんね。
BMXには様々なカスタムパーツがあります。
ハンドルバーやステムの交換
ハンドルバーやステムを交換することで、ライディングポジションや操作性が大きく変わります。
- ハンドルバー高さや幅、バックスウィープ(手前にしなる角度)などが異なります。
自分の体格やスタイルに合ったものを選びましょう。
- ステム長さやライズ(高さ)によって、ハンドルの位置を調整できます。
タイヤやシートの選び方
タイヤやシートも、BMXの乗り心地や性能に大きく影響します。
- タイヤブロックパターンや空気圧によって、グリップ力や転がり抵抗が変わります。
ストリート、パーク、ダートなど、用途に合わせて選びましょう。
- シートデザインや厚み、重さなどが異なります。
特にトリックでシートを挟む方は、自分の好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
BMXのペグの取り付けは、難しそうに感じても、手順とポイントを押さえれば誰でも簡単にできます。
この記事では、BMXのペグの基本的な知識から、具体的な取り付け方法、さらには選び方やメンテナンス、よくある質問まで、網羅的に解説しました。
- BMXペグの役割と種類を理解し、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
- 取り付け前に軸径と必要な工具を確認することが重要です。
- フロント・リアそれぞれの取り付け手順を参考に、しっかりと固定しましょう。
- 定期的なメンテナンスと適切な交換時期を把握し、安全にBMXを楽しみましょう。
ペグを取り付けて、ぜひBMXトリックの世界に挑戦してみてください。
あなたのBMXライフが、これまで以上に充実したものになることを願っています!
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