「クロスバイクにブルホーンハンドルって、なんだかダサいって言われるけど、実際どうなんだろう?」
もしあなたがそう感じて、この記事にたどり着いたのなら、まさにその疑問を解決するためにこの記事は存在します。
クロスバイクのカスタマイズとして人気のブルホーンハンドルですが、一方で「見た目が不格好」「クロスバイクには似合わない」といった意見も耳にすることがありますよね。
この記事では、なぜ「ダサい」と言われるのか、その理由を深掘りしつつ、ブルホーンハンドルの本当の魅力、そして見た目をカッコよくするための具体的な方法まで、徹底的に解説していきます。
これを読めば、あなたのクロスバイクに対する悩みが解消され、ブルホーンハンドルへの認識がガラリと変わるはずです。
さあ、一緒に「ダサい」という誤解を解き明かし、より快適でスタイリッシュなクロスバイクライフを手に入れましょう!
ブルホーンハンドルが「ダサい」と言われる3つの理由とは?
まず、なぜクロスバイクにブルホーンハンドルを装着すると「ダサい」という声が上がるのか、その具体的な理由から見ていきましょう。
ブルホーンハンドルはなぜ不格好に見えるのか
クロスバイクのブルホーンハンドルが不格好に見える主な理由は、その独特の形状にあります。
特に、「元のフラットバーから無理やり変更したような印象」を与えることがあります。
クロスバイクは元々フラットバーハンドルを前提としたジオメトリー(フレームの設計思想)で作られているため、ブルホーンハンドルを取り付けると、ブレーキレバーやシフトレバーの配置が不自然に見えたり、ケーブルの取り回しが複雑になったりすることがあります。
これが、全体のバランスを崩し、洗練されていない印象を与えてしまう要因となるのです。
クロスバイクのフレームとブルホーンの不調和
ロードバイクやトライアスロンバイクに多く見られるブルホーンハンドルは、それらの車種のエアロダイナミクスや走行性能を追求したフレームデザインと調和するように設計されています。
しかし、クロスバイクのフレームは、快適性や街乗りでの使いやすさを重視したものが多く、そのデザインはロードバイクとは異なります。
そのため、スポーティーでスピード感を意識したブルホーンハンドルと、クロスバイクのゆったりとしたフレームラインが視覚的にミスマッチを起こし、「不調和」を感じさせてしまうことがあります。
一般的なイメージとのギャップが原因?
多くの人が抱くクロスバイクのイメージは、やはりフラットバーハンドルです。
街中で見かけるクロスバイクのほとんどがフラットバーであるため、ブルホーンハンドルを装着したクロスバイクを見ると、「見慣れない」「変わった自転車」という印象を与え、それが「ダサい」という評価につながることもあります。
これは、あくまで一般的なイメージとのギャップからくるもので、機能性や個人の好みとは関係ありません。
ブルホーンハンドルに秘められた本当の魅力!快適性と走行性能の向上
「ダサい」と言われることもあるブルホーンハンドルですが、実はその機能性は非常に高く、多くのサイクリストに愛される理由があります。

多種多様な握り方で疲労軽減とポジション調整
ブルホーンハンドルの最大の魅力の一つは、その多様な握り方です。
フラットバーハンドルに比べて、数種類のポジションを取ることができます。
- 通常ポジション:フラットバーに近い位置で、街乗りやリラックスした走行に適しています。
- 先端ポジション:ハンドルの先端部分を握ることで、前傾姿勢を深め、空気抵抗を減らしてスピードを出すことができます。ヒルクライム(坂道)でも力を入れやすくなります。
- 中間ポジション:ブレーキレバーやシフトレバー付近を握るポジションで、巡航時や状況に応じた瞬時の操作がしやすいです。
これにより、長距離走行での疲労分散や、走行状況に応じた最適なポジション調整が可能となり、快適性が格段に向上します。
スピードアップに貢献!空気抵抗を減らす効果
ブルホーンハンドルの先端を握ることで、自然と上半身が前傾姿勢になります。
この姿勢は、空気抵抗を効果的に減らすことができます。
特に向かい風の中を走る時や、平地でスピードを出したい時にその効果を実感できます。
ブルホーンは、ロードバイクのドロップハンドルほど極端な前傾姿勢にはなりませんが、クロスバイクのフラットバーと比較すると、よりアグレッシブな走行が可能になります。
ヒルクライムでの恩恵!上り坂での効果的な姿勢
上り坂を走行する際、ブルホーンハンドルの先端を握ると、より効率的にペダルに力を伝えることができます。
ハンドルを引く力を利用して、全身を使って坂を登るような感覚が得られます。
これは、フラットバーでは得られないブルホーンならではの恩恵であり、ヒルクライムが格段に楽になる要因の一つです。
「ダサい」を克服!ブルホーンをカッコよく見せる秘訣
せっかくブルホーンハンドルにするなら、見た目もこだわりたいですよね。
ここでは、「ダサい」という印象を払拭し、スタイリッシュなブルホーンクロスバイクに仕上げるための具体的な秘訣をご紹介します。
フレームとハンドルの色・素材の統一感で洗練度アップ
ブルホーンハンドルを「ダサい」と感じさせないためには、フレームとの色や素材の統一感が非常に重要です。
- 色の統一:フレームの色とブルホーンハンドルの色を合わせるか、モノトーンでまとめることで、全体に統一感が生まれます。例えば、黒いフレームに黒いブルホーンハンドル、またはシルバーのパーツでアクセントを加えるなどです。
- 素材感の一致:カーボンフレームにはカーボン製のブルホーンハンドル、アルミフレームにはアルミ製のブルホーンハンドルを選ぶことで、素材の質感が調和し、高級感が増します。
この統一感を意識するだけで、全体の印象が大きく変わります。
パーツ選びで個性を演出!ブレーキやシフターの選択
ブルホーンハンドルに交換する際、ブレーキレバーやシフトレバーの選択も、見た目に大きく影響します。
一般的なフラットバー用パーツを流用するのではなく、ブルホーンハンドル専用、またはドロップハンドル用と互換性のあるパーツを選ぶことで、よりスマートな見た目になります。
例えば、バーエンドコントロールレバーなどは、ハンドルの先端にすっきりと収まり、機能性とデザイン性を両立できます。
また、ブレーキレバーも、フラットバー用を無理やり取り付けると不格好になりがちなので、ブルホーンハンドルに対応したレバーを選ぶことが大切です。
スマートなケーブルルーティングで美しさ倍増
意外と見落とされがちなのが、ケーブルの取り回し(ルーティング)です。
ケーブルがごちゃごちゃしていると、せっかくのブルホーンハンドルが台無しに見えてしまいます。
フレームに沿ってきれいにケーブルを固定したり、短くしすぎず、かといって長すぎない絶妙な長さに調整したりすることで、見た目が格段に向上します。
ワイヤー類の色をフレームやハンドルに合わせるのも、統一感を出すコツです。
ブルホーンハンドル化のデメリットと注意点
ブルホーンハンドル化には多くのメリットがある一方で、いくつか考慮すべきデメリットや注意点もあります。
費用と手間!ブルホーンハンドル化の具体的な費用相場
ブルホーンハンドルへの交換は、単にハンドルを付け替えるだけではありません。
多くの場合、以下のパーツの交換や調整が必要になります。
- ブルホーンハンドル本体:数千円~2万円程度
- ブレーキレバー:数千円~1万円程度(ブルホーン対応品)
- シフトレバー:数千円~1万円程度(ブルホーン対応品、またはSTIレバーなど)
- バーテープ:2千円~4千円程度
- その他(ケーブル、アウターワイヤーなど):数千円程度
- 工賃:5千円~1万5千円程度(自転車店に依頼する場合)
これらの合計で、2万円~5万円程度の費用がかかるのが一般的です。
自分で交換すれば工賃は浮きますが、専門知識と工具が必要になります。
慣れないポジションと操作性への順応期間
フラットバーハンドルからブルホーンハンドルに替えると、ハンドルの握り方やブレーキ・シフト操作の位置が大きく変わります。
特に、初めてブルホーンハンドルを使用する場合、慣れるまでに時間がかかることがあります。
最初は戸惑うかもしれませんが、何度か乗るうちに体が慣れてきます。
安全のためにも、広い場所で練習走行を重ねることをおすすめします。
選択肢が少ない?ブルホーン対応パーツの現状
ドロップハンドルやフラットバーハンドルに比べると、ブルホーンハンドルに対応したブレーキレバーやシフトレバーの種類は限られています。
特に、シマノのSTIレバー(ブレーキとシフトが一体になったレバー)はドロップハンドル用が主流であり、ブルホーンに適合するものは選択肢が少ない傾向にあります。
そのため、パーツ選びに手間取ったり、希望の機能を持つパーツが見つからなかったりする可能性があります。
クロスバイクにブルホーンハンドルを装着する際のカスタム例
実際にブルホーンハンドルを装着したクロスバイクのカスタム例を見ることで、イメージを具体化できます。
通勤・通学向け!快適性と実用性を追求したカスタム
通勤・通学でブルホーンハンドルを検討するなら、快適性と実用性を重視しましょう。
- ハンドル高の調整:やや高めに設定することで、前傾姿勢になりすぎず、視界を確保しやすくなります。
- バーテープの選択:クッション性の高いバーテープを選ぶと、路面からの振動を吸収し、手の疲労を軽減できます。
- スタンド・泥除けの装着:通勤・通学には必須のアイテムです。ブルホーンハンドルとの干渉がないか確認しましょう。
スピードよりも、毎日乗る上での快適さを追求するのがポイントです。

ロングライド向け!空気抵抗軽減と疲労分散を重視したカスタム
週末のロングライドを楽しむなら、空気抵抗の軽減と疲労分散に焦点を当てたカスタムがおすすめです。
- ハンドル幅の選択:肩幅よりやや狭めのハンドルを選ぶと、より前傾姿勢になりやすく、空気抵抗を減らせます。
- サドルの調整:前傾姿勢に対応できるよう、サドルの位置や角度を微調整することで、より効率的なペダリングが可能になります。
- コンポーネントのアップグレード:変速性能やブレーキ性能の高いコンポーネントにアップグレードすることで、ロングライドでのストレスを軽減できます。特に、ロードバイク用のコンポーネントを流用するのも有効です。
よりスポーティーな走行を目指すカスタムと言えるでしょう。
ブルホーンハンドル化におすすめのクロスバイクメーカーとモデル
ブルホーンハンドルへのカスタムを考えているなら、元となるクロスバイク選びも重要です。
ここでは、カスタムに適したクロスバイクのメーカーやモデルをご紹介します。
カスタムしやすいフレーム設計のクロスバイク
ブルホーンハンドルへのカスタムを前提とするなら、フレーム設計が比較的にシンプルなモデルや、ヘッドチューブが短めのモデルがおすすめです。
これにより、ブルホーンハンドルを取り付けた際に、不自然にハンドルが高くなりすぎず、バランスの良い見た目になります。
例えば、GIANT(ジャイアント)の「ESCAPE R3」やTREK(トレック)の「FXシリーズ」などは、エントリーモデルでありながらカスタムベースとしても人気があります。
各メーカーのブルホーンカスタム事例を参考に
各自転車メーカーの公式サイトや、自転車専門店のブログなどで、実際にブルホーンカスタムを施した事例を参考にしてみましょう。
例えば、下記のようなメーカーのクロスバイクは、ブルホーンカスタムの実例が多く見られます。
- GIANT(ジャイアント):(参照:GIANT公式サイト)
- TREK(トレック):(参照:TREK公式サイト)
- FUJI(フジ):(参照:FUJI公式サイト)
これらの事例から、自分の好みに合うスタイルを見つけ、パーツ選びの参考にすることができます。
ブルホーンハンドル化のDIY vs プロに依頼、どちらが良い?
ブルホーンハンドルへの交換は、自分でできるのか、それともプロに任せるべきか、悩む方もいるでしょう。
DIYでブルホーンハンドル交換に挑戦するメリット・デメリット
DIYでブルホーンハンドル交換を行う最大のメリットは、工賃を節約できることです。
また、自分で作業することで、自転車の構造やパーツの役割について深く理解できるという学習効果も期待できます。
しかし、デメリットとしては、専門工具が必要になること、正しい知識と技術がないと、安全性に関わる問題が生じる可能性があることです。
特に、ブレーキやシフトの調整は専門的な知識が必要なため、自信がない場合は避けるべきでしょう。
自転車専門店に依頼するメリットと費用
自転車専門店に依頼するメリットは、何よりも安全かつ確実にカスタムを行ってもらえることです。
プロのメカニックが、適切な工具と知識で作業してくれるため、取り付け不良による事故のリスクを大幅に減らせます。
また、パーツ選びの相談に乗ってもらえたり、ケーブルの取り回しなど、見た目の美しさにも配慮してもらえたりすることも大きなメリットです。
費用は、前述したように工賃として5千円~1万5千円程度がかかりますが、その分安心と確実性が手に入ります。
ブルホーンハンドル以外の選択肢!ドロップハンドルやライザーバーとの比較
クロスバイクのハンドル交換を考える際、ブルホーンハンドル以外にも様々な選択肢があります。
それぞれの特徴を比較してみましょう。
ドロップハンドル:ロードバイクのような本格的な走りを追求
ドロップハンドルは、ロードバイクに標準装備されているハンドルで、前傾姿勢を深く取りやすく、空気抵抗を最大限に減らせるのが特徴です。
長距離の高速走行やヒルクライムに適しており、より本格的なロードバイクのような走りを求める方には魅力的な選択肢です。
しかし、クロスバイクにドロップハンドルを装着する場合、フレームジオメトリーとの相性や、STIレバーなどの高価なパーツが必要になるため、費用や難易度が上がります。
ライザーバー:よりリラックスしたアップライトな姿勢
ライザーバーは、フラットバーハンドルに比べて握る位置が少し高く、手前に湾曲しているのが特徴です。
これにより、よりアップライトな(上体を起こした)楽な姿勢で乗ることができます。
街乗りやゆったりとしたサイクリングに適しており、快適性を重視する方におすすめです。
ただし、空気抵抗は増えるため、スピードを追求する走りには向きません。
ブルホーンハンドル装着後のメンテナンスと調整
ブルホーンハンドルに交換した後も、定期的なメンテナンスと調整が重要です。
バーテープの交換時期と自分でできる簡単な補修
バーテープは、汗や摩擦で劣化するため、半年から1年に一度程度の交換が目安です。
見た目の美しさを保つだけでなく、滑り止め効果やクッション性も維持できます。
破れてしまったり、剥がれてきた場合は、新しいバーテープに巻き直しましょう。
バーテープの巻き方は、動画サイトなどで分かりやすく解説されているので、自分で挑戦することも可能です。
ブレーキ・シフトワイヤーの点検と注油のポイント
ブルホーンハンドルへの交換時にワイヤー類も新しくすることが多いですが、その後も定期的な点検と注油が必要です。
ワイヤーにサビやほつれがないか確認し、動きが渋くなってきたら、注油や交換を検討しましょう。
特にブレーキワイヤーは、安全に関わる重要なパーツなので、異変を感じたらすぐに点検してください。
「ダサい」は誤解!ブルホーンはあなたの個性を引き出す
「クロスバイクのブルホーンハンドルはダサい」という意見は、あくまで一般的なイメージや一部の視点に過ぎません。
この記事を読んで、ブルホーンハンドルが持つ高い機能性や、見た目をスタイリッシュにするための様々な方法があることをご理解いただけたのではないでしょうか。
ブルホーンハンドルは、あなたのクロスバイクをより快適に、よりスポーティーに、そして何よりも個性的な一台に変身させる可能性を秘めています。
重要なのは、他人の意見に左右されることなく、あなた自身が「かっこいい」「乗りやすい」と感じるかどうかです。
ぜひ、この記事で得た知識を活かして、あなただけの最高のブルホーンクロスバイクを手に入れてください。
そして、自信を持って、新たなサイクルライフを楽しみましょう!
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