「あれ? 最近、自転車を漕ぐとカチャカチャ変な音がする…」
「もしかして、チェーンがたるんでいるせい?」
もしあなたがクロスバイクに乗っていて、こんな異音や違和感を覚えているなら、それはチェーンのたるみが原因かもしれません。
チェーンのたるみを放置すると、走行中にチェーンが外れてしまったり、変速不良を起こしたり、最悪の場合は大きな事故につながる可能性もあります。
しかし、ご安心ください!
この記事では、クロスバイクのチェーンたるみの原因から、その簡単な直し方まで、徹底的に解説します。
この記事を読めば、専門知識がない方でも自分でチェーンのたるみを解消し、より安全で快適なサイクリングを楽しめるようになりますよ。
さあ、一緒に愛車のメンテナンス術を身につけて、クロスバイクライフをさらに充実させましょう!
- クロスバイクのチェーンがたるむ原因とは?放置するとどうなる?
- これってたるみ?クロスバイクのチェーン状態をチェックする方法
- 自分でできる!クロスバイクのチェーンのたるみ解消の基本
- チェーンの張り調整は重要!適切な張り具合をマスターしよう
- これだけは揃えたい!チェーンのメンテナンス必須アイテム
- チェーン交換のサインを見逃すな!適切なタイミングとは
- お店に頼む?自分で直す?修理費用と選択肢
- 車種別!ママチャリとMTBのチェーン調整との違い
- チェーンのたるみ以外に多いクロスバイクのトラブル
- クロスバイクの寿命を延ばす!日々のメンテナンスと保管方法
- クロスバイクのチェーンのたるみQ&A:よくある疑問を解決!
- さらに快適なクロスバイクライフのために
- まとめ
クロスバイクのチェーンがたるむ原因とは?放置するとどうなる?
クロスバイクのチェーンがたるんでしまうと、走行性能に悪影響が出るだけでなく、思わぬトラブルに繋がることもあります。
まずは、その主な原因と、放置した場合のリスクについて理解しておきましょう。
チェーンの伸びが主な原因!パーツの摩耗もチェック
チェーンがたるむ最も一般的な原因は、チェーンそのものの「伸び」です。
チェーンはペダルを漕ぐたびに引っ張られ、金属疲労によって徐々に伸びていきます。
特に、日々の走行距離が長かったり、上り坂を頻繁に走行したりする場合は、チェーンへの負担が大きくなるため、伸びが早まります。

また、チェーンだけでなく、以下のパーツの摩耗もたるみの原因になることがあります。
- スプロケット(後輪のギア)
- チェーンリング(前輪のギア)
- ディレイラー(変速機)のプーリー(ガイドローラー)
これらのパーツが摩耗していると、チェーンがうまくかみ合わずにたるみが生じたり、変速がスムーズに行かなくなったりします。
チェーンのたるみを放置するリスクと危険性
「少しくらいたるんでいても大丈夫だろう」と軽視してはいけません。
チェーンのたるみを放置すると、以下のような深刻なトラブルにつながる可能性があります。
- 走行中のチェーン外れ:特に段差を乗り越えたり、変速したりした際に発生しやすく、バランスを崩して転倒する危険があります。
- 変速不良の発生:ギアチェンジがスムーズに行えず、走行中にストレスを感じるだけでなく、突然ギアが変わってしまうことも。
- パーツの早期摩耗:たるんだチェーンは不均等な力が加わるため、スプロケットやチェーンリングなどのパーツを通常よりも早く摩耗させます。
- 走行音の増加:カチャカチャ、シャリシャリといった異音が発生し、快適なサイクリングが阻害されます。
- 自転車の寿命が短くなる:全体的に自転車への負担が増え、結果的に愛車の寿命を縮めてしまいます。
これってたるみ?クロスバイクのチェーン状態をチェックする方法
「自分のクロスバイクのチェーン、たるんでいるのかな?」と不安に感じている方もいるかもしれませんね。
ここでは、チェーンの状態を目視で簡単にチェックする方法と、より正確に判断するためのポイントを解説します。
目視で簡単チェック!たるみのサインを見つける
自転車に乗る前に、以下のポイントをチェックしてみてください。
ディレイラー(変速機)のプーリーの位置を確認する
後輪のギア付近にあるディレイラーのプーリーが、通常よりも前方に傾いていたり、異常に緩んでいるように見える場合は、チェーンがたるんでいる可能性があります。
チェーンのたるみ具合を手で触って確認する
チェーンの下側のたるみ具合を指で軽く押して確認します。
適切な張り具合であれば、大きくへこむことはありませんが、指で押すと簡単に大きくたわむようであれば、たるんでいると考えて良いでしょう。
チェーンがスプロケットから浮いていないか確認する
ギアにチェーンがぴったりと密着しているか確認します。
特に、チェーンがスプロケットからわずかに浮いて見える場合は、たるみが発生している可能性があります。
チェーンチェッカーで正確に診断するメリット
目視でのチェックも重要ですが、より正確にチェーンの伸びを診断したい場合は、チェーンチェッカーと呼ばれる専用の工具を使用することをおすすめします。
チェーンチェッカーは、チェーンのリンク間の距離を測定し、どれだけ伸びているかを示してくれます。
一般的に、0.75%以上の伸びが確認されたらチェーン交換の目安とされています。
チェーンチェッカーは数百円から購入でき、非常に手軽に使えるため、一つ持っておくと便利です。

自分でできる!クロスバイクのチェーンのたるみ解消の基本
いよいよ、チェーンのたるみを自分で直す方法について解説します。
ここでは、最も簡単な「後輪の位置調整」と、チェーンの「コマ詰め」について見ていきましょう。
クイックリリースレバーを緩めて後輪を調整する
多くの場合、チェーンのたるみは後輪の位置を少し調整することで解消できます。
クロスバイクのリアハブには、クイックリリースレバーと呼ばれる工具不要でホイールを取り外せる仕組みがあります。
このレバーを緩めることで、後輪をわずかに前後に動かせるようになります。
必要な道具
- 特になし(素手で作業可能)
手順
- 自転車をスタンドに立てるか、逆さまにするなどして安定させます。
- 後輪の軸にあるクイックリリースレバーを開放(緩める)します。
- チェーンのたるみがなくなるように、後輪を少し後ろに引っ張り、チェーンの張りを調整します。この際、チェーンが張りすぎないよう注意してください。
指で押して、少しだけたわむ程度の「遊び」があるのが理想です。
- チェーンの張りが適切になったら、クイックリリースレバーをしっかりと締めます。締め付けが甘いと、走行中に後輪がずれてしまう可能性があります。
- ペダルを回して変速を何度か行い、チェーンがスムーズに動くか確認します。
チェーンのコマ詰め(リンクカット)でたるみを解消する
クイックリリースレバーでの調整だけではたるみが解消しない場合、チェーンがかなり伸びてしまっている可能性があります。
その場合は、チェーンのリンク(コマ)をいくつか取り除く「コマ詰め」という作業が必要になります。
必要な道具
- チェーンカッター:チェーンのピンを抜く専用工具
- ミッシングリンク(またはコネクトピン):チェーンを再接続するための部品
手順
- チェーンのたるみ具合を確認し、何コマ分のチェーンを取り除く必要があるかを判断します。通常、1〜2コマ程度を取り除くことが多いです。
- チェーンカッターを使用して、取り除きたいコマのピンを押し出してチェーンを分離します。
- ミッシングリンク(またはコネクトピン)を使って、切断したチェーンを再接続します。ミッシングリンクは工具なしで簡単に着脱できるため、おすすめです。
- 後輪を元に戻し、クイックリリースレバーを締めます。
- ペダルを回して変速を何度か行い、チェーンがスムーズに動くか確認します。
チェーンの張り調整は重要!適切な張り具合をマスターしよう
チェーンのたるみを直すだけでなく、「適切な張り具合」を理解することが非常に重要です。
張りすぎも、たるみすぎも、自転車の性能や寿命に悪影響を与えます。
張りすぎはNG!こんなトラブルの元になる
「たるむのが嫌だから、パンパンに張っておこう!」と考えてはいけません。
チェーンを張りすぎると、以下のような問題が発生します。
- チェーンやギアの早期摩耗:常に強いテンションがかかるため、チェーンやスプロケット、チェーンリングの摩耗が早まります。
- ペダリングが重くなる:チェーンのフリクション(摩擦)が増え、ペダルを漕ぐのが重く感じられます。
- 異音の発生:ギシギシ、キュルキュルといった不快な音が発生しやすくなります。
- 変速性能の低下:変速がスムーズに行われず、ギア飛びの原因になることも。
- ディレイラーへの負担:変速機(ディレイラー)に過度な負荷がかかり、故障の原因となることがあります。

指で確認!チェーンの理想的な遊び(たるみ)とは?
では、適切な張り具合とは、具体的にどのくらいなのでしょうか?
一般的には、チェーンの下側を指で押したときに、1〜2cm程度の「遊び」または「たるみ」がある状態が理想的とされています。
完全にピンと張るのではなく、わずかにたわむ程度の余裕を持たせることが、チェーンやギアの寿命を延ばし、快適なペダリングを実現する秘訣です。
これだけは揃えたい!チェーンのメンテナンス必須アイテム
チェーンのたるみ解消だけでなく、日々のメンテナンスも自転車の性能維持には不可欠です。
ここでは、クロスバイクのチェーンを良好な状態に保つために、ぜひ揃えておきたいアイテムをご紹介します。
チェーンクリーナーで汚れをしっかり落とす
チェーンは走行中に泥や砂、ホコリなどを吸着しやすく、これらが蓄積するとフリクションが増大し、チェーンの伸びを早めます。
定期的に専用のチェーンクリーナーを使って汚れを落とすことが重要です。
- チェーン洗浄器:チェーンを自転車に取り付けたまま洗浄できる便利なツールです。
- ディグリーザー(脱脂洗浄剤):油汚れを強力に分解します。
- ブラシ:細部の汚れをかき出すのに使います。
洗浄後は、必ず水で洗い流し、しっかりと乾燥させてください。
チェーンオイルでスムーズな動きを維持する
チェーン洗浄の後は、必ずチェーンオイル(チェーンルブ)を塗布します。
オイルを塗ることで、チェーンの動きがスムーズになり、摩耗を防ぎ、錆の発生も抑制できます。
チェーンオイルには、大きく分けて以下の2種類があります。
- ウェットルブ(ウェットタイプ):雨天時や泥の中を走行する際に適しています。油膜が厚く、耐久性に優れますが、汚れが付着しやすい傾向があります。
- ドライルブ(ドライタイプ):晴天時や舗装路を走行する際に適しています。汚れが付着しにくく、サラッとした仕上がりですが、耐久性はウェットタイプに劣ります。
走行環境や季節に合わせて使い分けるのがおすすめです。
チェーンブラシ、ウエスなどその他のおすすめツール
上記の他に、日々のメンテナンスであると便利なツールはこちらです。
- チェーンブラシ:チェーンの溝に入り込んだ汚れを効率的にかき出します。
- ウエス(布):洗浄後の拭き取りや、余分なオイルの拭き取りに使います。
- ゴム手袋:手を汚さずに作業できます。
これらのアイテムを揃えて、定期的なチェーンメンテナンスを行うことで、クロスバイクの快適な走行性能を長く維持できます。
チェーン交換のサインを見逃すな!適切なタイミングとは
「たるみを直しても、すぐにまたたるんでしまう…」「異音が止まらない…」
このような場合は、チェーン自体の寿命が来ている可能性があります。
適切なタイミングでチェーンを交換することは、自転車全体の寿命を延ばす上でも非常に重要です。
チェーンチェッカーで正確な交換時期を知る
前述の通り、チェーンチェッカーはチェーンの交換時期を正確に判断するための最も有効なツールです。
チェッカーをチェーンに当てて、チェーンの伸びが0.75%以上になったら交換の目安とされています。
特に、1%以上の伸びが確認された場合は、すでにスプロケットやチェーンリングの摩耗も進んでいる可能性が高いです。
走行距離や使用年数も交換の目安になる
チェーンチェッカーがない場合でも、以下の目安を参考に交換を検討しましょう。
- 走行距離:一般的に、3,000km〜5,000kmがチェーン交換の目安とされています。ただし、走行状況(悪路走行が多い、坂道が多いなど)によって前後します。
- 使用年数:走行距離が短くても、2〜3年経過すると金属疲労や錆によってチェーンの性能が低下することがあります。
- 見た目の変化:チェーンが部分的に錆びていたり、リンクの動きが明らかに悪くなっていたりする場合は、交換時期のサインです。

お店に頼む?自分で直す?修理費用と選択肢
「自分で直すのはちょっと自信がないな…」「やっぱりプロに任せたい」
そう感じる方もいるでしょう。
ここでは、自転車店での修理費用と、自分で直す場合のメリット・デメリットを比較します。
自転車専門店での修理費用とメリット・デメリット
自転車専門店にチェーンのたるみ調整や交換を依頼する場合の費用と、そのメリット・デメリットを見ていきましょう。
費用相場
- チェーンのたるみ調整(張り調整):500円〜1,500円程度
- チェーン交換:工賃1,000円〜3,000円程度 + チェーン代(2,000円〜5,000円程度)
※店舗や地域、自転車の種類によって異なります。
メリット
- プロによる確実な作業:経験豊富なメカニックが、適切な工具と知識で確実に作業してくれます。
- 安心感:何かトラブルがあった際も、保証やアフターサービスを受けられる場合があります。
- 他の不具合も発見してもらえる可能性:チェーン以外の部分に問題がないか、ついでにチェックしてもらえることもあります。
デメリット
- 費用がかかる:自分で作業するよりも当然費用がかかります。
- 時間がかかる:お店の混雑状況によっては、作業完了までに時間がかかる場合があります。
自分で直す場合のメリット・デメリットと注意点
自分でチェーンのたるみを直す場合のメリット・デメリットも把握しておきましょう。
メリット
- 費用を節約できる:工具代以外は基本的に無料です。
- 時間を選ばずに作業できる:お店の営業時間を気にせず、自分の都合の良い時に作業できます。
- 自転車への理解が深まる:自分でメンテナンスすることで、愛車の構造や仕組みについて詳しくなれます。
デメリット
- 初期費用(工具代)がかかる:チェーンカッターやチェーンチェッカーなどの工具を揃える必要があります。
- 知識や技術が必要:正しい方法で行わないと、かえって状態を悪化させてしまう可能性があります。
- 失敗のリスクがある:取り付けミスなどにより、走行中のトラブルにつながる可能性もゼロではありません。
車種別!ママチャリとMTBのチェーン調整との違い
クロスバイクのチェーンたるみ解消法を解説してきましたが、他の自転車ではどうなのでしょうか?
ここでは、ママチャリ(シティサイクル)とマウンテンバイク(MTB)のチェーン調整の特徴について簡単に触れておきましょう。
ママチャリ(シティサイクル)のチェーン調整
ママチャリの多くは、内装変速機(またはシングルスピード)が採用されており、チェーンを張るための「チェーン引き」という金具が付いています。
チェーン引きを前後に動かすことで、後輪の位置を調整し、チェーンの張りを変えることができます。
基本的な考え方はクロスバイクのクイックリリースレバーでの調整と似ていますが、工具(スパナなど)が必要になることが多いです。
マウンテンバイク(MTB)のチェーン調整
マウンテンバイクも、クロスバイクと同様に外装変速機が主流です。
そのため、基本的なチェーンたるみ解消法はクロスバイクとほぼ同じと考えて良いでしょう。
ただし、MTBは過酷な環境を走行することが多いため、チェーンへの負担が大きく、より頻繁なメンテナンスや交換が必要になる傾向があります。
また、MTBの中には、フロントサスペンションやリアサスペンションの動きによってチェーンの張りが変動するモデルもあります。

チェーンのたるみ以外に多いクロスバイクのトラブル
チェーンのたるみはクロスバイクでよくあるトラブルの一つですが、他にも様々な問題が発生することがあります。
ここでは、代表的なトラブルとその対処法を簡単に紹介します。
パンク修理は基本中の基本!
サイクリストにとって最も身近なトラブルの一つがパンクです。
パンクは予期せぬ場所で発生するため、基本的な修理方法を身につけておくことが重要です。
- 携帯ポンプ:出先での空気入れに必須。
- タイヤレバー:タイヤをリムから外す際に使用。
- パンク修理キット:パッチ、ゴムのり、ヤスリなどがセットになっているもの。
ブレーキの効きが悪い?調整方法をチェック
ブレーキの効きが悪いと、安全な走行ができません。
原因としては、ブレーキワイヤーの伸びやブレーキシューの摩耗が考えられます。
- ブレーキワイヤーの調整:ブレーキレバーの根元にあるアジャスターを回して調整します。
- ブレーキシューの交換:摩耗したブレーキシューは新しいものに交換が必要です。
変速機の不調、原因と対処法
「ギアがスムーズに変わらない」「ギアが飛んでしまう」といった変速トラブルもよく発生します。
原因としては、変速ワイヤーの伸びやディレイラーの調整不良が考えられます。
- 変速ワイヤーの調整:こちらもブレーキと同様に、アジャスターで微調整が可能です。
- ディレイラーの調整:ディレイラーの調整ボルト(H/Lボルト)やBテンションボルトを調整することで、変速の精度を高めることができます。
クロスバイクの寿命を延ばす!日々のメンテナンスと保管方法
せっかく手に入れたクロスバイク、できるだけ長く快適に乗りたいですよね。
そのためには、日々のちょっとしたメンテナンスと適切な保管方法が非常に重要になってきます。
定期的な洗車と注油でサビを防ぐ
汚れたまま放置すると、チェーンやギアだけでなく、フレームやその他のパーツも錆びやすくなります。
定期的な洗車は、自転車を清潔に保ち、パーツの劣化を防ぐ上で欠かせません。
洗車後は、必ず水分を拭き取り、チェーンや可動部に注油を行いましょう。

正しい空気圧でタイヤの摩耗を抑える
タイヤの空気圧は、走行性能、乗り心地、そしてタイヤの寿命に大きく影響します。
空気圧が低いと、パンクしやすくなるだけでなく、タイヤのサイドウォールに負担がかかり、早期摩耗の原因となります。
乗車前に毎回、または少なくとも週に1回は空気圧をチェックし、タイヤの側面に記載されている適正空気圧を保つようにしましょう。
雨風を避けて屋内で保管するのが理想的
自転車は金属部品が多く、雨や直射日光にさらされると劣化が早まります。
最も理想的な保管方法は、屋根のあるガレージや玄関、室内など、雨風や直射日光が当たらない場所です。
やむを得ず屋外に保管する場合は、自転車カバーをかけるなどして、できるだけ劣化を防ぐ工夫をしましょう。
クロスバイクのチェーンのたるみQ&A:よくある疑問を解決!
最後に、クロスバイクのチェーンたるみに関してよくある疑問とその回答をまとめました。
Q1: チェーンがたるむのを防ぐにはどうすればいいですか?
A: チェーンのたるみを完全に防ぐことは難しいですが、以下の対策である程度遅らせることができます。
- 定期的なチェーンクリーニングと注油:摩擦を減らし、摩耗を抑制します。
- 適切なギアチェンジ:無理な力でペダルを漕がないように、適切なギアを選択しましょう。
- 急な加減速を避ける:チェーンに大きな負担がかかる急発進や急ブレーキは避けましょう。
- 定期的なチェーンの伸びチェック:チェーンチェッカーで定期的に伸びを測定し、早めの交換を心がけましょう。
Q2: チェーンのたるみ以外に異音の原因はありますか?
A: はい、チェーンのたるみ以外にも異音の原因は多数あります。
例えば、ブレーキの鳴き、ハブ(車軸)のベアリングの劣化、BB(ボトムブラケット)の緩み、ペダルの異音、ヘッドパーツの緩みなどが挙げられます。
異音の種類や発生場所によって原因は異なりますので、特定が難しい場合は自転車店に相談することをおすすめします。

Q3: チェーンの交換はDIYでできますか?
A: はい、専用工具(チェーンカッター、ミッシングリンクなど)があればDIYで交換可能です。
ただし、正しい手順と注意点を守らないと、かえってトラブルの原因になる可能性があります。
初めての場合は、自転車店での交換を依頼するか、詳しい人に教えてもらいながら作業することをおすすめします。
さらに快適なクロスバイクライフのために
チェーンのたるみ解消や日々のメンテナンスをマスターしたら、次はもう一歩踏み込んで、より快適なサイクリングを目指しませんか?
定期的なプロの点検で安心をプラス
自分でできるメンテナンスも大切ですが、年に一度は自転車専門店でプロの点検を受けることを強くおすすめします。
専門家による点検では、普段気づきにくいフレームのひび割れや、ベアリングの劣化など、より深い部分の不具合を発見してもらえます。
これにより、大きな故障を未然に防ぎ、愛車を長く安全に乗り続けることができます。
サイクリングイベントやグループライドへの参加
メンテナンスの知識が深まれば、サイクリングへの自信も増してくるでしょう。
ぜひ、地域のサイクリングイベントやグループライドに参加してみてください。
同じ趣味を持つ仲間と出会い、情報交換をしたり、新しいコースに挑戦したりすることで、あなたのクロスバイクライフはさらに豊かなものになるはずです。

新たなカスタマイズで自分だけの1台に
メンテナンスに慣れてきたら、愛車のカスタマイズにも挑戦してみるのも楽しいですよ。
より軽量なパーツに交換したり、乗り心地の良いサドルを選んだり、見た目を自分好みに変えたり。
一つ一つのパーツにこだわり、自分だけの特別なクロスバイクを作り上げることで、より一層愛着が湧き、サイクリングが趣味として長く続くことでしょう。
まとめ
今回は、クロスバイクのチェーンたるみの原因から、自分でできる直し方、そして日々のメンテナンス方法まで、幅広く解説しました。
大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
- クロスバイクのチェーンたるみは、チェーンの伸びやパーツの摩耗が主な原因です。
- たるみを放置すると、チェーン外れや変速不良、パーツの早期摩耗など、様々なトラブルにつながる可能性があります。
- チェーンのたるみは、クイックリリースレバーでの後輪位置調整や、チェーンのコマ詰めで解消できます。
- チェーンの適切な張り具合(1〜2cmの遊び)をマスターすることが重要です。
- チェーンクリーナーやチェーンオイルを使った定期的なメンテナンスが、チェーンの寿命を延ばし、快適な走行を維持する秘訣です。
- チェーンの寿命は走行距離3,000〜5,000km、または2〜3年が目安です。チェーンチェッカーで正確に診断しましょう。
チェーンのメンテナンスは、一見難しそうに感じられるかもしれませんが、一度覚えてしまえば、驚くほど簡単に行うことができます。
この記事が、あなたのクロスバイクライフをより快適で安全なものにする一助となれば幸いです。
これからも愛車のメンテナンスを楽しみながら、素晴らしいサイクリングライフを送ってくださいね!
【関連記事】
【参考資料】