「ロードバイクで速く走りたいのに、なかなか巡航速度が上がらない…」
もしあなたがそう感じているなら、この記事はまさにあなたのためのものです。
日々のサイクリングや通勤でロードバイクに乗る中で、「もっと快適に、もっと速く走れたらな」と思ったことはありませんか?
この記事では、ロードバイクの巡航速度を効果的に引き上げるためのトレーニング方法について、具体的なアプローチと、誰もが実践できるヒントを徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたも巡航速度アップの秘訣を掴み、これからのサイクリングがこれまで以上に充実したものになることをお約束します。
さあ、一緒にロードバイクの巡航速度を劇的に上げて、新たなサイクリングの世界へ踏み出しましょう!
巡航速度が伸びない?ロードバイクで悩む前に知るべき原因
ロードバイクで一定の速度を維持できない、あるいは速度が伸び悩むと感じる時、その背景にはいくつかの原因が考えられます。
原因を正しく理解することは、効果的な対策を立てるための第一歩です。
多くの場合、複合的な要因が絡み合っていることも珍しくありません。
なぜ巡航速度が頭打ちになるのか?
最も一般的な原因は、やはり体力的な限界です。
特に、ロードバイク特有の筋力や、長時間の運動に必要な心肺機能が不足していると、高い巡航速度を維持するのは困難になります。
「脚が疲れる」「息が上がる」と感じる場合は、この要素が強く影響している可能性が高いでしょう。
筋力と持久力のアンバランス
巡航速度の維持には、瞬間的なパワーだけでなく、それを長く続けられる持久力が非常に重要です。
短距離のスプリントは得意でも、それが長時間続かないと、平均速度はなかなか上がりません。
特定の筋肉ばかりに頼ったペダリングをしていると、疲労が早く蓄積され、結果的に巡航速度の低下を招いてしまうのです。
実は重要!ペダリング効率が巡航速度を左右する
意外と見落とされがちなのが、ペダリング効率の悪さです。
どんなに脚力があっても、ペダルの踏み方が非効率だと、その力を十分に推進力に変えられません。
単に「踏み込む」だけでなく、「ペダルを回す」という意識が、巡航速度アップには不可欠です。
理想のペダリングとは?
効率的なペダリングとは、ペダルの回転運動全体を使って、途切れることなく力を伝えることです。
特に、上死点から下死点まで、円を描くようにスムースに力を加える意識が大切になります。
「引き足」を意識することで、よりスムーズなパワー伝達が可能になるんですよ。

ロードバイクの巡航速度を上げる!基礎体力強化トレーニング
巡航速度の向上には、基礎となる体力を底上げすることが不可欠です。
ここでは、ロードバイクの巡航速度アップに直結する、具体的な基礎体力向上トレーニングをご紹介します。
これらのトレーニングを継続することで、着実に巡航速度が向上していくことを実感できるでしょう。
LSDトレーニングで心肺機能を鍛え抜く
LSD(Long Slow Distance)トレーニングは、長時間にわたって低い強度で走行する練習方法です。
これにより、心肺機能が強化され、体内の脂肪をエネルギーとして効率的に使えるようになります。
長時間の巡航速度維持に必要な持久力を養う上で、非常に効果的です。
HIITトレーニングで爆発的なパワーを習得
HIIT(High Intensity Interval Training)トレーニングは、高強度の運動と短い休憩を繰り返すトレーニングです。
短時間で高い運動効果が得られ、最大出力の向上や心肺機能のさらなる強化に繋がります。
巡航速度を上げるためのスプリント能力や、瞬間的なパワーが必要な場面で役立つ力を養うのに適しています。
HIITの具体的な実践法
例えば、「全力で30秒ペダリング→30秒休憩」を1セットとし、これを数セット繰り返す方法があります。
慣れてきたら、高強度区間の時間を延ばしたり、休憩時間を短くしたりして、少しずつ負荷を上げていきましょう。
実践あるのみ!ロードバイクに乗って行う巡航速度向上トレーニング
基礎体力がついてきたら、実際にロードバイクに乗って行うトレーニングを取り入れてみましょう。
これらのトレーニングは、実際の走行状況を想定しているため、より直接的に巡航速度アップに繋がります。
インターバルトレーニングで巡航速度の限界を突破
インターバルトレーニングは、一定の時間、高い強度で走り、その後回復走を挟むことを繰り返す練習方法です。
巡航速度の向上に非常に効果的で、乳酸閾値(体が乳酸を処理できる限界点)の向上にも繋がります。
巡航速度アップに効くインターバルメニュー
- SST (Sweet Spot Training):FTP(機能的作業閾値パワー)の88〜93%程度の強度で20分×2〜3セットを行います。これは、巡航速度を長時間維持する能力向上に特に効果的です。
- テンポ走:FTPの75〜85%程度の強度で20〜60分走り続けます。LSDとインターバルの間のような位置づけで、心肺機能と筋持久力両方をバランス良く鍛えられます。
坂道トレーニングでパワフルな脚力を手に入れる
坂道トレーニングは、登坂能力の向上はもちろん、巡航速度に必要な脚の筋力を効率よく鍛えることができます。
特に、重いギアで坂を上る練習は、脚の筋力アップに直結します。
巡航速度アップの秘密!ペダリング技術を徹底的に磨き上げる
いくら体力をつけても、ペダリング技術が未熟では、その力を十分に発揮することはできません。
ここでは、巡航速度アップに欠かせないペダリング技術の向上について、さらに深く掘り下げていきます。
「踏む」から「回す」へ!引き足を意識したペダリング
多くのサイクリストはペダルを「踏み込む」ことばかり意識しがちですが、引き足を意識することで、ペダリング全体の効率が格段に上がります。
引き足とは、ペダルが上死点から下死点に動く際に、積極的にペダルを引き上げる動作のことです。
これにより、より円滑でパワフルなペダリングが可能になります。
引き足マスターへの道:片足ペダリング練習
片足ペダリング練習は、引き足を意識する上で非常に効果的です。
ローラー台などを使って、左右片足ずつペダリングを行い、いかに円滑に回せているかを確認してみましょう。
これは、ペダリングの癖を見つける良い機会にもなります。

高ケイデンスで巡航速度を長時間維持する
高ケイデンス(ペダルの回転数)を維持する練習も、巡航速度アップには欠かせません。
高ケイデンスでペダリングできると、特定の筋肉への負担が減り、長時間のライドでも疲労しにくくなります。
また、状況に応じて最適なギアを選択し、常に効率の良いケイデンスを維持できるようになることも重要です。
ケイデンスアップのための具体的な練習メニュー
平坦な道で、少し軽いギアを選び、意識的に高ケイデンスを維持する練習をしてみましょう。
最初はバランスが取りにくいかもしれませんが、繰り返すことで体が慣れていきます。
最初は短時間から始め、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
巡航速度を支える縁の下の力持ち!体幹トレーニング
ロードバイクの巡航速度を上げる上で、意外と見落とされがちなのが体幹トレーニングです。
体幹を鍛えることは、ペダリングの安定性向上だけでなく、長時間のライドにおける疲労軽減にも繋がります。
まさに、縁の下の力持ちのような存在と言えるでしょう。
体幹の安定が巡航速度アップの隠し味
体幹がしっかりと安定していると、ペダリング時に体がブレにくくなり、脚の力がより効率よくペダルに伝わるようになります。
特に、高強度でペダリングする際や、向かい風の中を走行する際に、体幹の重要性を強く実感することでしょう。
巡航速度向上に役立つ体幹トレーニング例
- プランク:体幹全体を鍛える基本的なトレーニングです。正しい姿勢で一定時間キープすることを目指しましょう。
- サイドプランク:腹斜筋など、体側面の体幹を鍛えます。バランス能力の向上にも繋がります。
- バードドッグ:バランス能力と体幹の安定性を同時に養えるトレーニングです。ゆっくりとした動作で、体の軸を意識して行いましょう。
巡航速度アップに欠かせない!食事と休息の重要性
どんなに質の高いトレーニングを積んでも、適切な食事と十分な休息がなければ、その効果は半減してしまいます。
巡航速度アップを目指す上で、これらはトレーニングと同じくらい、あるいはそれ以上に重要な要素であることを理解しておきましょう。
最大限のパフォーマンスを引き出す食事戦略
トレーニング効果を最大限に引き出すためには、バランスの取れた食事が不可欠です。
特に、エネルギー源となる炭水化物、筋肉の修復・成長に必要なタンパク質、そして効率の良いエネルギーとして機能する脂質の三大栄養素を適切に摂取することが重要です。
トレーニング前後の栄養補給も、意識して行うようにしましょう。
疲労回復と成長の鍵!質の高い休息と睡眠
筋肉は、トレーニング中にダメージを受け、休息中に修復・成長します。
そのため、十分な睡眠と質の高い休息をとることは、疲労回復とパフォーマンス向上に直結します。
「もっと練習したい」という気持ちも大切ですが、オーバートレーニングにならないよう、自身の体のサインを見逃さずに休息をとりましょう。
モチベーション維持が成功の鍵!ロードバイクトレーニングを続けるコツ
ロードバイクの巡航速度アップを目指すトレーニングは、すぐに結果が出るものではありません。
継続することこそが最も重要であり、そのためにはモチベーションの維持が不可欠です。
ここでは、トレーニングを楽しく、そして長く続けるための効果的なヒントをご紹介します。
目標設定と成長の「見える化」でモチベーションアップ
具体的な目標を設定し、その進捗を可視化することで、モチベーションを高く維持することができます。
例えば、「来月までに平均速度を〇km/hにする」「月に〇km走る」といった目標を立て、STRAVAなどのサイクリングアプリで記録を残すことをおすすめします。
自分の成長が目に見えると、トレーニングがより楽しくなりますよ。
仲間とのライドやイベント参加で楽しさ倍増
一人で黙々とトレーニングするよりも、仲間と一緒に走ることで、モチベーションを維持しやすくなります。
仲間がいれば、互いに励まし合ったり、新たな発見があったりするものです。
また、サイクリングイベントやレースに参加することも、具体的な目標設定になり、トレーニングへの意欲を大きく高めてくれるでしょう。
ロードバイクの巡航速度アップを目指す上での落とし穴と回避策
巡航速度アップのトレーニングには、思わぬ落とし穴が潜んでいることもあります。
これらの落とし穴を事前に把握し、適切な対策を講じることで、効率的かつ安全にトレーニングを進めることができます。
「頑張りすぎ」はNG!オーバートレーニングの危険性
「もっと速くなりたい」という気持ちが先行しすぎると、知らず知らずのうちにオーバートレーニングに陥ってしまうことがあります。
オーバートレーニングは、パフォーマンスの低下だけでなく、慢性的な疲労、怪我、さらには体調不良の原因にもなります。
機材に頼りすぎず、身体能力の向上を最優先
もちろん、高性能なロードバイクや軽量なパーツは、走行性能を向上させる上で有効です。
しかし、まずは自身の身体能力の向上を最優先に考えることが重要です。
高価な機材ばかりに頼ってしまうと、根本的な巡航速度アップには繋がりません。
まずは自身の脚力や心肺機能を高めることに注力し、機材はその上で最大限のパフォーマンスを引き出すための「補助」と捉えましょう。
巡航速度をさらに上げる!トレーニング以外の隠れたヒント
巡航速度を向上させる要素は、トレーニングだけではありません。
ロードバイクのメンテナンスや、走り方を見直すことで、さらに快適に、そして速く走れるようになる可能性があります。
これらの要素もぜひチェックしてみてください。
ロードバイクの定期的なメンテナンスと最適化
あなたのロードバイクが常に最高の状態に保たれているか、定期的なメンテナンスは欠かせません。
例えば、適切なタイヤの空気圧、スムーズなチェーンの潤滑、正確なブレーキの調整など、基本的なメンテナンスを行うだけでも走行効率は大きく向上します。
小さな積み重ねが、大きな違いを生むことも少なくありません。
空気抵抗を最小限に抑えるポジションと服装
空気抵抗は、巡航速度に非常に大きく影響する要素です。
可能な範囲で前傾姿勢を深める、ハンドルを下ハンで握るなど、適切なライディングポジションを意識しましょう。
また、空気抵抗の少ない体にフィットしたウェアを着用することも、巡航速度を上げる上で有効な手段です。
ヘルメットの形状やシューズカバーなども、意外な効果をもたらすことがあります。
まとめ
ロードバイクの巡航速度を上げるためのトレーニングは、決して楽な道のりではありません。
しかし、この記事でご紹介した基礎体力向上トレーニング、実践的なロードバイクトレーニング、そしてペダリング技術の向上、さらに体幹トレーニングを継続することで、あなたの巡航速度は着実に、そして確実に向上していくはずです。
そして、これらを支える食事と休息、さらにはモチベーションの維持も非常に重要な要素であることを忘れないでください。
また、トレーニングと並行して、ロードバイク自体のメンテナンスや空気抵抗を減らす工夫も、巡航速度アップに大きく貢献します。
ぜひ、これらの情報を参考に、あなたのロードバイクライフをさらに充実させてください。
さあ、今日から具体的なトレーニングを実践し、これまでよりも速く、より遠くへ、ロードバイクで新しい景色を見に行きましょう!
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