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自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の直し方と予防策を解説

自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の直し方と予防策を解説 自転車

自転車のチェーンが突然外れてしまい、しかも前後の両方で外れてしまった――そんな状況に困ったことはありませんか?

外れたチェーンを元に戻すのは難しそうに思えますが、正しい手順を知っていれば、初心者の方でも落ち着いて対応することができます。

この記事では、チェーンが前後両方とも外れたときの直し方をはじめ、よくある原因や予防策、応急処置の方法まで幅広く解説しています。

また、ママチャリのようなチェーンカバー付きの自転車に多いトラブルへの対応や、自分で直せないときの判断基準、修理費の目安などもご紹介します。

出先で慌てないために、ぜひ最後まで読んで、役立つ知識を身につけてください。

編集長
編集長

チェーンが前後両方とも外れて動けず困ったことがありますが、今回紹介する方法のおかげでその場で直せました!

【記事のポイント】

  • チェーンが前後両方とも外れたときの正しい直し方
  • 外れやすくなる原因と予防策
  • 応急処置や自転車店での修理依頼の判断基準
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自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の対処法

自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の対処法

自分で直す方法

自転車のチェーンが外れたとき、慌てずに自分で直せる方法を知っておくと、出先でも冷静に対応できます。

まず最初に確認すべきなのは、自転車が安全な場所にあるかどうかです。転倒や車道への飛び出しを防ぐため、必ず歩道や広いスペースで作業を行ってください。作業中に指を挟むリスクもあるため、軍手などがあると安心です。

自分で直す基本的な手順は、以下の通りです。

  • 後輪を少し浮かせるか、スタンドで安定させる

  • チェーンが外れた位置(前か後ろか)を確認する

  • 外れた側のギアにチェーンを部分的に掛ける

  • ペダルを逆回転させてチェーンを全体に噛ませる

この作業の際に注意したいのが、チェーンのねじれや異常な引っかかりです。無理に引っ張るとチェーンが切れてしまう可能性があります。

また、フルカバータイプのチェーンケースが付いている場合は、カバーを取り外す必要があります。カバーはネジで固定されていることが多く、ドライバーが必要です。

自転車によって構造が異なるため、以下のようなポイントを事前に押さえておくと対処しやすくなります。

  • カバーの取り外し方

  • チェーンの通り道とギアの位置

  • 後輪のハブナットやチェーン引きの調整方法

手が汚れることも多いため、ウエットティッシュや作業用タオルを持ち歩くのもおすすめです。

自分で対応できる範囲を超えていると感じた場合や、何度も外れるような場合には、自転車店で点検を受ける方が安全です。

チェーンが外れる原因と予防策

自転車のチェーンが頻繁に外れるようになると、日常の移動に支障をきたします。

このようなトラブルには、いくつかの共通した原因が存在します。まず知っておきたいのは、チェーンが緩んでいるかどうかという点です。チェーンの張りが適切でないと、ギアとのかみ合わせが甘くなり、外れやすくなります。

また、チェーンそのものの劣化も原因の一つです。金属疲労やサビが進行している場合、歯にうまくかからなくなってしまうことがあります。

他にも、以下のような要因が挙げられます。

  • 後輪やクランクの位置がずれている

  • チェーンカバーの内部で引っかかっている

  • ギアの歯が摩耗している

  • 変速機の調整が合っていない

こうしたトラブルを防ぐためには、日頃の点検とメンテナンスが重要です。とくにチェーンの緩みや異音に早く気づくことが、予防につながります。

予防策としておすすめなのは、以下のような習慣です。

  • 月に一度はチェーンのたるみを確認する

  • チェーンクリーナーで汚れを落とす

  • 専用オイルで注油し、動きを滑らかに保つ

  • 変速操作は止まってから行わず、ゆっくりペダルを回しながら行う

また、走行前に自転車を軽く持ち上げて地面に落とし、がたつきがないかを確認する方法も有効です。これにより、車体全体のゆるみや異常を早期に発見できます。

予防策を継続することが、チェーン外れのない快適なサイクリングにつながります。

後ろ側の直し方

後ろのギアからチェーンが外れた場合、前側に比べてやや手間がかかりますが、落ち着いて対処すれば自分で直すことも可能です。

まず大切なのは、チェーンがどこまで外れているかを確認することです。完全に落ちている場合と、ギアの一部に残っている場合では対応が異なります。

次に、自転車を安定した状態に置きましょう。スタンドがない場合は、自転車を横に倒して作業してもかまいません。その際、ギア側を上に向けると作業がしやすくなります。

チェーンを後ろのギアに戻すには、以下の手順を参考にしてください。

  • チェーンのたるみを持ち上げるようにして後ギアの一部に掛ける

  • チェーンが掛かった状態でペダルを逆回転させる

  • 回転に合わせてチェーンがギア全体にかかっていく

もしチェーンがフレームとギアの隙間に挟まっている場合は、無理に引っ張らず、細いドライバーや棒状のもので慎重に取り出してください。

注意点として、無理な力を加えると、ディレイラー(変速機)やギアの歯を傷つけてしまう可能性があります。

また、以下のようなケースでは自己修理を控え、自転車店での点検をおすすめします。

  • チェーンが何度も後ろから外れる

  • 後輪がずれている

  • 変速時に異音がする

後ろ側のチェーン外れは、見えにくく作業しづらい部分もあるため、事前にライトを準備したり、明るい場所で作業することも安全性を高めるポイントです。

このような対応を知っておくことで、突発的なトラブルにも落ち着いて対応できるようになります。

チェーンが内側に挟まった場合の対処法

自転車のチェーンがフレームの内側に挟まると、見た目以上に厄介なトラブルになります。

外れただけの状態であれば比較的簡単に直せますが、チェーンがフレームやギアの隙間に噛み込んでしまうと、無理に引っ張るとパーツを傷つけるおそれがあります。

このような状況では、まず力任せにチェーンを引っ張るのではなく、正しい手順で落ち着いて対処することが重要です。

作業を始める前に、自転車がしっかりと安定しているかを確認しましょう。

倒れやすい状態で作業すると、バランスを崩してケガをする可能性があります。スタンドが使えない場合は、自転車を横に倒し、ギア側を上に向けてください。

挟まったチェーンを外す際の基本的なステップは以下のとおりです。

  • フレームとギアの間にチェーンが挟まっている部分を目視で確認する

  • 細いドライバーや棒状の工具を使い、チェーンを押し出すように少しずつ動かす

  • チェーンが動き始めたら、手でそっと引き抜く

この作業中は、チェーンのねじれや異常な歪みがないかも一緒に確認しておくとよいでしょう。

特に注意したいのは、チェーンカバーがついているタイプの自転車です。フルカバータイプの場合、内部が見えづらく、作業が難しくなることがあります。その際は以下の対応をおすすめします。

  • カバーのネジをドライバーで外し、中の構造を確認してから作業を行う

  • どうしても取り出せない場合は、無理をせず自転車店に相談する

無理に引き抜こうとすると、ギアの歯を曲げたり、チェーンを傷つけたりするリスクがあるため、丁寧な作業が求められます。

また、チェーンが頻繁に挟まるようであれば、それは整備不良のサインかもしれません。チェーンの張り具合や変速機の調整を一度見直しておくと、再発防止につながります。

チェーンが外れたときの応急処置手順

突然チェーンが外れてしまったとき、近くに自転車店がない場合でも、応急処置を知っていればその場で対応できます。

応急処置とは、専門的な工具や技術を必要とせず、一時的に自転車を走行可能な状態に戻すための手段です。もちろん完全な修理ではないため、その後の点検や調整が必要になりますが、出先で困ったときには非常に役立ちます。

応急処置の基本的な流れは以下の通りです。

  • 安全な場所に自転車を停める

  • チェーンが外れている位置(前側または後ろ側)を確認する

  • ギアにチェーンの一部を掛ける

  • ペダルを逆方向にゆっくり回してチェーンを全体に噛ませる

作業時には手が汚れるため、軍手やティッシュがあると便利です。木の枝やペンなどでもチェーンを持ち上げることはできますが、力を入れすぎると部品を傷める可能性があります。

また、次の点にも注意しましょう。

  • チェーンがねじれていないかを確認する

  • 異常な引っかかりやチェーンのゆるみがないかをチェックする

  • 一度チェーンを掛けたら、ペダルをゆっくり回して様子を見る

チェーンが外れた状態で無理に走行を再開すると、チェーンが再度外れたり、ギアやフレームを傷つけたりする原因になります。

さらに、チェーンカバーがある場合は、内部に手が入らないこともあります。フルカバータイプでは応急処置が困難なこともあり、その場合は移動を中断し、自転車店での対応を検討するのが安全です。

応急処置はあくまでも「一時的な対処」です。再発のリスクを減らすためにも、後日必ず点検を受けるようにしましょう。応急処置後もチェーンが頻繁に外れるようであれば、それはメンテナンス不足や部品の劣化が原因である可能性があります。

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自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の注意点

自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の注意点

修理代の相場

自転車のチェーンが外れてしまい、自分で直すのが難しい場合は、自転車店に修理を依頼することになります。

その際に気になるのが修理代の目安ですが、作業内容や車種、地域によって差があります。とはいえ、ある程度の相場を知っておくことで、不当な料金を避けることができます。

一般的なシティサイクル(いわゆるママチャリ)のチェーン外れであれば、修理代は以下のようなケースが多いです。

  • 単純にチェーンを掛け直すだけ:500円〜1,500円程度

  • チェーン調整や後輪の位置調整を伴う:1,000円〜2,000円前後

  • チェーン自体の交換が必要:2,000円〜4,000円以上

このとき注意しておきたいのが、チェーンの状態によっては掛け直すだけでは済まないことです。

例えば、チェーンが緩んで何度も外れるようであれば、張り直しや部品の交換が必要になります。その場合は追加料金が発生することもあるため、修理前に見積もりを取るのがおすすめです。

一方で、スポーツタイプの多段ギア付き自転車では構造が複雑なため、調整や交換作業に時間がかかることがあります。そのため、工賃がシティサイクルより高くなる傾向にあります。

費用を抑えるには、日常的な点検と軽いメンテナンスでトラブルを未然に防ぐことが最も効果的です。

また、自転車屋の中には出張修理サービスを行っている店舗もあります。利便性は高いものの、出張料が加算されることがあるため、料金体系を事前に確認するようにしましょう。

チェーンが外れたときと変速機の関係

変速機が付いた自転車では、チェーン外れの原因が変速操作に起因していることが少なくありません。

特に外装式の変速機を搭載している自転車では、変速時にチェーンの位置が大きく動きます。このとき、調整が不十分だったり、変速操作が雑だったりすると、チェーンがギアを飛び越えて外れてしまうことがあります。

このような現象は以下のような場面でよく起こります。

  • 急な上り坂で変速しながら強くペダルを踏んだとき

  • 停車中にギアを変更し、走り出すときにチェーンが引っかかる場合

  • 変速機の調整がズレて、ガイドが適切な位置にない状態

変速機が原因でチェーンが外れる場合、単に掛け直すだけでは根本的な解決にならないことが多くあります。適切な対処を行うためには、変速機のH(High)とL(Low)の調整ネジの状態を確認し、可動範囲を調整する必要があります。

ただし、この作業には一定の知識が求められるため、不慣れな場合は無理に自分で調整せず、自転車店に相談する方が安全です。

予防策としては、以下のような点を心がけるとよいでしょう。

  • ペダルに強い力を加えた状態で変速しない

  • ギアを変えるときは軽くペダルを回しながら行う

  • 定期的に変速機の調整状況を確認する

このように、変速機とチェーンの動きは密接に関係しています。特に多段変速の自転車では、変速操作が適切でないとチェーン外れが起こりやすくなるため、操作に注意することが大切です。

ギアありタイプの直し方

ギア付きの自転車、特に外装式の多段変速機を備えたタイプでは、チェーンの直し方にもコツが必要です。

通常のママチャリと異なり、ギアが複数あることでチェーンの動きに幅があるため、正しい手順を踏まなければ再び外れるリスクが高くなります。

まず、チェーンが外れた場合には、ギアの段数と外れた位置を確認してください。多くのケースでは、変速機がチェーンを外側または内側に動かしすぎたことが原因です。

ギアありタイプのチェーン修理では、以下のような手順が効果的です。

  • 自転車を安定した場所に置き、倒れないようにする

  • 変速機の位置を最小または最大のギアに合わせる(外れた方向に応じて)

  • チェーンをギアの一部に手で掛ける

  • ペダルを逆回転させてチェーンを全体に噛ませる

  • 変速機とチェーンの位置を確認しながら、軽くペダルを回す

このとき、無理に力を入れるとディレイラー(変速機の可動部)を損傷することがあるため、注意が必要です。

また、チェーンが絡まっている場合は、無理に引っ張らず、ギアの隙間に詰まった部分を少しずつ動かして取り出すようにしましょう。

ギア付き自転車では以下のような予防策も重要です。

  • チェーンの張り具合を定期的に点検する

  • 変速機に異音がないかを確認する

  • ギアの歯の摩耗をチェックし、必要なら交換する

ギア付きの自転車は便利ですが、構造が複雑なため、慣れていないと修理が難しく感じることもあります。それでも基本を押さえれば、応急的な対応は可能です。

再発が続くようであれば、内部の調整が必要な場合もあるため、専門店に依頼するのが賢明です。

後輪の内側の直し方

後輪の内側でチェーンが外れてしまった場合、見た目以上に複雑な作業になることがあります。

チェーンが後輪側で外れる原因には、チェーンの緩み、後輪の位置ずれ、変速時のトラブルなどがありますが、内側に外れ込んでいる場合は、フレームやギアの隙間にチェーンが噛み込んでいることも多く、力任せに引っ張るのは危険です。

まずは自転車を安定させるため、平らで広い場所に停車させましょう。後輪が浮くタイプのスタンドがある場合は、作業が格段にしやすくなります。なければ、倒して作業してもかまいませんが、ギアやディレイラーを傷つけないよう注意してください。

手順としては、以下のように進めます。

  • チェーンがどこで外れているかを正確に確認する

  • 内側に巻き込まれている場合は、細い棒やドライバーなどでチェーンを少しずつ外へずらす

  • チェーンが自由に動く状態になったら、後ろのギアの一部に掛ける

  • ペダルを逆にゆっくり回して、チェーンを全体に噛ませる

  • ギアの歯にしっかり乗っているか、スムーズに回転するかを確認する

このとき、チェーンがねじれていたり、変速機に絡んでいたりすると、うまくかからないことがあります。

また、以下のようなポイントも押さえておきましょう。

  • ギアが汚れていたり、砂やゴミが詰まっていると、チェーンの動きが妨げられる

  • ペダルを逆回転させるときは、力を入れすぎない

  • チェーンがたるみすぎている場合は、チェーン引きやハブナットの調整も検討する

後輪側のチェーン修理は構造が見えづらく、初心者にとっては難しく感じるかもしれません。作業が思うように進まないときは、無理をせず自転車店に持ち込むという選択肢もあります。

ママチャリのチェーンが外れたときのカバー処理方法

ママチャリのチェーンが外れたとき、まず多くの人が直面するのが「チェーンカバーが邪魔で作業ができない」という問題です。

ママチャリの多くには、チェーン全体を覆うフルカバータイプのケースが付いています。これは衣類の汚れや巻き込みを防ぐために便利なものですが、いざチェーンを直そうとすると内部の様子がまったく見えず、非常に作業がしづらくなります。

このような場合、まずカバーの構造を理解することが大切です。

フルカバーは、多くの場合プラスチック製で、複数のネジやツメで固定されています。無理に外そうとすると割れる可能性があるため、慎重な取り扱いが必要です。

チェーンカバーの処理手順は以下の通りです。

  • カバーの固定ネジの位置を探し、必要な箇所をドライバーで外す

  • ネジを外した後でもツメでひっかかっていることがあるため、無理に力を入れず、少しずつ浮かせる

  • カバーが外れたら、内部のチェーンの状態を確認し、作業スペースを確保する

  • チェーンをギアに掛け直す作業が完了したら、再びカバーを元通りに取り付ける

このときに注意したいのが、カバーの取り外し中に部品を落としたり、ネジをなくしたりしないようにすることです。ネジは小さいため、磁石付きの皿や袋に保管すると安心です。

また、カバーを完全に外さなくても、後部の一部だけを開けることで応急処置ができる場合もあります。

どうしてもカバーが外せない場合や内部構造が複雑な場合は、無理をせず専門店に相談することをおすすめします。

ママチャリのカバーは見た目以上に頑丈に取り付けられていることもあるため、破損してしまうと部品の交換が必要になるケースもあるからです。

一度カバーの構造を把握しておけば、次回以降の作業がスムーズになります。可能であれば、自転車購入時に取り扱い説明書を保管しておくのも良い方法です。

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まとめ:自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の対処法

まとめ:自転車のチェーンが外れた!前後両方とも外れた場合の対処法

自転車のチェーンが前後両方とも外れてしまうと、初めての方にとっては非常に困るトラブルです。

しかし、基本的な知識と正しい手順を押さえておけば、自分で対処することも十分可能です。

特に重要なのは、以下のようなポイントを理解し、落ち着いて行動することです。

  • 自転車を安全な場所に置いて作業する
  • 外れたチェーンをどちらのギアから直すかを判断する
  • ペダルを逆回転させてチェーンを元に戻す
  • チェーンが内側に挟まっている場合は無理に引っ張らず、慎重に取り出す

また、ママチャリの場合はチェーンカバーの取り外しが必要になることもあるため、工具や構造に関する知識も大切です。

チェーンが外れる原因には、緩み、変速機の調整不良、ギアの摩耗などがあり、日常的なメンテナンスで予防できます。

応急処置で一時的に走行できるようにしたとしても、後日必ず点検を行うようにしましょう。

繰り返しチェーンが外れるようであれば、自転車店での調整や部品交換を検討することが安全です。

編集長
編集長

僕もチェーンが両方とも外れて焦ったことがありますが、落ち着いて直せました!

事前に手順を覚えておくと安心ですよ。

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