自転車は私たちの暮らしに欠かせない移動手段ですが、実は体重や荷物の重さによって、選ぶべきモデルが大きく変わることをご存知でしょうか。
体重が重い方や、荷物をたくさん載せたい方が知らずに耐荷重を超えて使ってしまうと、フレームの変形やタイヤのバースト、最悪の場合は重大な事故につながることもあります。
この記事では、自転車の耐荷重や体重制限の基本から、100kg・150kgなどの具体的な数値に対応した車種の選び方、さらには電動自転車やママチャリの安全な活用法までを、わかりやすくまとめています。
安全に、そして長く自転車を使い続けるためには、正しい知識を持って選ぶことがとても大切です。
「自分の体重でも本当に乗れる?」と少しでも不安に感じた方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

正しい知識は本当に大事です!
【記事のポイント】
- 自転車ごとの耐荷重や体重制限の目安
- 安全に乗るための自転車の選び方
- 体重や荷物に応じた注意点や確認ポイント
自転車は何キロまで乗れる?耐荷重の目安
電動自転車には体重何キロまで乗れる?
電動自転車に乗れる体重の上限は、自転車の設計や規格によって異なりますが、一般的には65kgから100kg程度が目安とされています。
これは、日本工業規格(JIS規格)で定められている「標準乗員体重」が65kgであることに起因しています。多くの電動アシスト自転車もこの基準に準じて設計されているため、特別な耐荷重対応モデルでない限り、大きな体格の方が日常的に使用するには注意が必要です。
ただし、電動自転車には「リアキャリア(後部荷台)」の耐荷重も定められており、以下のように分類されています。
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クラス18:最大積載量18kgまで
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クラス25または27:最大積載量25〜27kgまで
これにより、チャイルドシートの取り付けや荷物の運搬も安全に行えるよう設計されていますが、当然ながら体重が重い方が利用する場合、フレームやモーター、ブレーキなど全体への負荷も大きくなります。
注意すべきポイントは、電動アシスト機能があるからといって過信しないことです。モーターがアシストすることで加速は容易になりますが、重い体重がかかった状態での制動距離は長くなり、部品の摩耗も早くなります。
このため、体重が100kgを超える場合は、製品の取扱説明書を確認し、メーカーが明示している耐荷重制限を守ることが必須です。
加えて、以下のような点も確認しておきましょう。
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フレーム素材(アルミよりスチールの方が頑丈な場合が多い)
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タイヤの耐荷重表示
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ブレーキの制動性能
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サドルの強度
もし不安がある場合は、体重制限の高いモデルや電動アシストの中でも耐久性に優れたものを専門店で相談して選ぶことをおすすめします。
体重150kgに対応した車種はある?
体重が150kgある方でも乗れる自転車は存在しますが、そのようなモデルは一般的な自転車ではなく、耐荷重を重視した特殊仕様の製品に分類されます。
このような高耐荷重モデルは「ファットバイク」や「カーゴバイク」、「タフネス仕様の通勤用自転車」などの一部に見られます。通常のシティサイクルやママチャリの多くは耐荷重が80kg〜100kg程度のため、150kgという体重を支えることは想定されていません。
対応可能な自転車を選ぶときは、以下のような特徴を持つモデルを探すと良いでしょう。
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フレームがスチールやクロモリなど、強度に優れた素材で作られている
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スポークの数が多く、ホイールに強度がある
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タイヤが太く、空気容量も多いため衝撃を吸収しやすい
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サドルやペダルも大型で耐久性の高いパーツが使われている
さらに、リアキャリアや前カゴなど、追加で荷物を載せる部位がある場合、それぞれの耐荷重を加味して選ぶ必要があります。
高耐荷重に対応しているかどうかは、自転車のスペック表に記載されている「最大積載量」や「総合耐荷重」で確認できます。ただし、日本国内の一般的な店舗では、150kg対応を明記しているモデルは少ないため、輸入車やカスタムモデルを検討する必要がある場合もあります。
また、150kg対応ということは、自転車本体にもかなりの負荷がかかることを意味します。そのため、こまめな点検やメンテナンスが不可欠です。例えば以下のような項目を定期的に確認することで、安全に使用することが可能になります。
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ブレーキパッドのすり減り具合
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タイヤの空気圧と摩耗状況
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フレーム接合部のゆがみや亀裂の有無
耐荷重に対応していても、「常にギリギリの荷重で走る」状態が続くと、部品の寿命は早まります。そのため、なるべく余裕のある設計の自転車を選び、安全に配慮することが大切です。
体重100kgでママチャリを安全に使うには
体重が100kgの方がママチャリを安全に使用するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
まず前提として、一般的なママチャリの耐荷重は約80〜100kgとされています。JIS規格では標準的な乗員体重を65kgとしていますが、実際にはもう少し余裕を持った設計がなされているモデルも存在します。ただし、その余裕がどの程度あるかはモデルによって異なるため、製品ごとのスペックを確認することが大切です。
ママチャリを体重100kgの人が使用する際の注意点は以下の通りです。
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フレーム素材がアルミではなくスチールの方が安定性が高い場合がある
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サドルのバネや支柱が丈夫で、体重によるゆがみに耐えられる構造になっている
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タイヤが太めで空気圧を適切に維持しやすいものを選ぶ
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スポーク数が多いホイールを装備している車種を選ぶ
また、ママチャリは日常使いに適した設計ですが、荷物を多く載せる設計にはなっていないモデルもあるため、リアキャリアの強度や前かごの耐荷重も確認が必要です。
一方で、体重が100kgであっても、安全に乗れるように設計されたママチャリも一部存在しています。たとえば「耐荷重120kg」や「チャイルドシート対応」などの記載があるモデルは、比較的高い体重の人でも安定して使用できるよう設計されています。
このように考えると、体重が100kgの人がママチャリに乗る場合には、以下のような対策が現実的です。
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自転車店で「耐荷重の明示があるモデル」を選ぶ
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空気圧を常に適正に保つ(空気圧不足はタイヤへの負担増加)
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駐輪時の転倒を防ぐために頑丈なスタンドを選ぶ
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定期的にフレームやホイールに異常がないか点検する
特に、加速時や段差を越える際には、自転車全体に大きな力が加わります。これを意識して慎重に運転することも安全性向上につながります。
いずれにしても、体重が100kgある場合は、ママチャリの選定と維持管理に工夫が必要です。乗れるかどうかだけでなく、長期間にわたり快適に、安全に使えるかを基準に選びましょう。
耐荷重120kgのモデルを選ぶポイント
自転車の中には「耐荷重120kg」と明記されたモデルが存在しますが、ただその表記だけを頼りに選ぶのはおすすめできません。
耐荷重120kgのモデルは、標準的なママチャリやシティサイクルに比べてフレームやパーツが強化されている場合が多く、体格の大きな方や重い荷物を載せる方に適しています。しかし、表記通りの耐荷重をクリアしていても、走行中の振動やブレーキ時の衝撃まで考慮されていなければ、安全性に欠けることもあります。
ここでは、耐荷重120kgの自転車を選ぶ際にチェックすべきポイントを紹介します。
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フレーム素材:スチールやクロモリ製のフレームは、アルミに比べて粘り強く、重量を支える能力に優れています。ただし、重くなりがちなので乗り心地や操作性とのバランスも考えましょう。
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ホイールとスポークの本数:耐荷重が高いモデルには、スポークが多く、剛性の高いホイールが使われていることが一般的です。最低でも36本のスポークがあるホイールを選ぶのが安全です。
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タイヤの太さと耐荷重表記:細いタイヤは荷重を分散しにくく、体重が重い人には不向きです。太めのタイヤ(例:26×1.75以上)で、サイドに耐荷重表示があるものを選ぶと安心です。
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ブレーキの種類:リムブレーキよりも、制動力に優れるディスクブレーキ搭載モデルが適しています。体重が重いとブレーキへの負荷も大きくなるため、確実に止まれる構造が求められます。
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サドル・シートポストの強度:サドルを支えるシートポストの耐久性も見逃せません。中空タイプではなく、肉厚のあるスチール製ポストが理想です。
また、重量制限ギリギリの使用は部品の摩耗を早める要因にもなります。体重や荷物の合計が常に110〜120kgになるという人は、余裕を持って「130kg以上対応モデル」を検討するのも一つの方法です。
購入時には、実店舗で現物を確認するのが最も確実ですが、通販の場合もスペック表や口コミを丁寧に確認することで、失敗を避けやすくなります。
どれだけ耐荷重に優れたモデルでも、定期的なメンテナンスは欠かせません。とくに、空気圧の管理とホイールのゆがみ点検は必須項目です。これらを怠ると、安全性能は大きく損なわれます。
自転車の体重制限を守るべき理由
自転車にはそれぞれ「体重制限」が設定されており、これを守ることは安全かつ快適な走行のために非常に重要です。
体重制限とは、自転車が安全に支えることのできる最大荷重を指しており、「乗る人の体重」だけでなく、「荷物やチャイルドシートなどを含んだ合計重量」で考える必要があります。この制限を超えてしまうと、走行中に事故や破損が起きるリスクが大幅に高まります。
実際に体重制限を超えると、以下のような問題が発生することがあります。
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フレームやホイールの変形・破損
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ブレーキ性能の著しい低下
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タイヤのバーストや空気圧不足による転倒事故
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サドルやペダルの歪み・脱落
さらに、過剰な負荷が日常的にかかることで、自転車本体の寿命も短くなります。結果的に、修理費用や部品交換のコストが増えるため、長期的には経済的な損失にもつながりかねません。
また、メーカーによっては体重制限を超えた使用によって破損が発生した場合、保証対象外になることがあります。このため、購入前に必ずスペック欄や説明書で「最大耐荷重」や「体重制限」の記載を確認しておくことが大切です。
ここで、体重制限を意識して安全に使うための実践ポイントを挙げておきます。
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乗車前に、荷物の重さを含めた合計体重をざっくり把握しておく
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耐荷重表記がない場合は、店員やメーカーに問い合わせる
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走行時に異音やフレームの軋みを感じたらすぐ点検を依頼する
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安全マージンを取って、制限より10〜20kg軽い使用を心がける
言ってしまえば、自転車は「体重計」ではありません。実際に乗ったときの振動や段差による衝撃など、静的な重量以上の力が加わる場面が多くあります。だからこそ、体重制限を守ることは“絶対条件”なのです。
自転車を安全に長く使うためには、スペックだけでなく、自分の使用スタイルにも目を向けて選ぶ姿勢が求められます。体重制限を軽く考えず、日頃から意識しておくことが、自分自身と周囲の安全を守る第一歩になるでしょう。
自転車は何キロまで乗れる?積載量や法律
最大積載量は法律で決まっている?
自転車に載せられる荷物の重さには、法律や自治体の条例で一定のルールが設けられています。
日本の道路交通法では、自転車の積載に関して「積載物の重量や大きさ」が定められており、これは各自治体の条例でより具体的に規定されていることがあります。特に東京都や大阪府などの都市部では、安全な走行のために細かな基準が明記されています。
具体的には、以下のような規定がよく知られています。
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前かごと後ろキャリアを合わせて、最大積載量30kgまで
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積載物は、前後に30cm、左右に15cmを超えてはみ出してはいけない
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荷物の高さは、地上から2メートル以内で収めること
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積載装置(キャリアやかご)の規格内に限る
このような規定は、自転車の安定性を保ち、転倒や交通事故を防ぐための重要なルールです。
また、積載量だけでなく、「自転車の構造」にも影響を与えます。たとえば、後部にチャイルドシートを取り付ける場合、リアキャリアが「クラス25(耐荷重25kg)」や「クラス27」でなければなりません。それ以下のキャリアに取り付けると、安全性が保証されません。
法律だけでなく、各メーカーが提示する取扱説明書にも積載制限が記載されているため、購入時や使用前には必ず確認するべきです。
次のような点にも注意が必要です。
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キャリアやかごに「○○kgまで」と明記されているか
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荷物を無理に押し込んで固定していないか
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ハンドル操作やブレーキに影響が出ていないか
荷物を積み過ぎると、走行バランスが崩れやすくなり、急ブレーキ時やカーブで転倒するリスクが高まります。たとえ法律の範囲内であっても、自分の体力や運転技術、道路状況に応じて安全な範囲に収める判断が求められます。
いくら積載できるとしても、最終的にその重さに耐えられるかどうかは、自転車の設計と使い方次第です。
耐荷重150kgに対応する自転車の特徴
体重や荷物を含めた総重量が150kgになる場合、一般的なシティサイクルやママチャリでは対応できないケースが多くなります。
そのため、耐荷重150kgに対応する自転車は「特別設計」や「強化型」として分類されており、いくつかの明確な特徴があります。こうしたモデルは、使用者の安全性を保ちつつ、長期間使用できるように配慮されています。
主な特徴は以下の通りです。
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フレームが高強度:クロモリや厚みのあるスチール素材など、頑丈で粘りのある素材が使われています。アルミフレームでも肉厚で設計されたタイプがあり、軽さより耐久性を優先しています。
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スポーク本数が多い:ホイールには36本以上のスポークが採用され、強い荷重にも耐えられるよう設計されています。二重構造リムなどが採用されていることもあります。
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太いタイヤを装備:ファットタイヤやセミブロックタイヤなど、接地面積が広くクッション性に優れたタイヤが使われており、重量を分散して衝撃を吸収します。
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ブレーキ性能が高い:重い体重を安全に止めるために、ディスクブレーキや強化されたVブレーキなど、高性能な制動システムを備えているケースが多いです。
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サドルやハンドルが頑丈:体重が大きくかかるサドルや、操作力が集中するハンドル部にも補強が加えられており、通常よりも太い支柱が採用されていることがあります。
このような構造により、150kgという重量に対応するだけの剛性と安定性が確保されています。
また、実際に150kg対応モデルを選ぶ際には、「総耐荷重」と「乗員体重+荷物重量」の内訳を明確にしておくことも重要です。自転車本体の重量や、通勤カバン、買い物かごの荷物なども計算に入れる必要があります。
さらに、耐荷重150kgの自転車は、一般的なモデルより価格が高くなる傾向があります。そのため、購入の際にはコストと耐久性のバランスを検討しながら、日々の使い方に見合ったモデルを選ぶようにしましょう。
自転車の体重制限を超えるとどうなる?
自転車に設定されている体重制限を超えて使用すると、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。
見た目には何も起こっていないように見えても、フレームやパーツには過剰な負荷がかかっており、走行中に突然破損する危険もあるため、軽く考えることはできません。
特に次のような問題が生じやすくなります。
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ホイールやフレームの変形・亀裂
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タイヤのバーストや空気漏れ
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ブレーキ制動距離の増加
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サドルやペダルの脱落・破損
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走行時のふらつき・バランス喪失
これらは、体重制限を大きく上回った場合だけでなく、制限ぎりぎりの使用を長期間続けた場合にも発生する可能性があります。
また、安全性だけでなく、経済的にも影響があります。頻繁なパーツ交換や予期せぬ修理が必要になることもあり、結果としてコストがかさむのです。
加えて、次のようなケースでは保証の対象外になることがあります。
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取扱説明書に記載された耐荷重を超えて使用した
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非対応のキャリアやチャイルドシートを取り付けた
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規定外のタイヤやパーツを自己判断で装着した
たとえ一時的に問題が起きなくても、耐荷重オーバーの状態では、自転車本来の性能を発揮できず、安全面でのリスクが常に伴います。
体重制限を守ることは、自分自身の命を守ることに直結します。購入時には必ず製品の仕様を確認し、日常的に荷物が多い人や体格が大きい人は、余裕を持った設計のモデルを選ぶことが基本です。
また、走行中に異音がしたり、フレームがぐらついたりするなどの違和感を覚えたら、すぐに点検を依頼しましょう。それが大きな事故を未然に防ぐことにつながります。
自転車の耐久性とJIS規格の関係
自転車の安全性や耐久性を確認する上で、JIS規格(日本産業規格)は非常に重要な基準のひとつです。
JIS規格は、製品の品質や性能、安全性を一定の基準で定めたものであり、自転車においてもフレームやブレーキ、ハンドル、車輪といった主要部品に対して、厳しいテスト項目が設けられています。これにより、一般的な使用条件のもとで自転車が安全に使用できるかどうかを判断する目安となります。
特に注目すべき点は、JISが「標準的な乗員体重」を65kgとして設定していることです。この数値は、あくまでテストの際に想定される基準体重であり、65kgを超えた体重の人が乗った場合に即座に壊れるわけではありません。
しかし、体重が大きくなると次のような点において負担が増します。
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フレームのたわみや亀裂の発生リスク
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タイヤの空気圧の消耗とバーストの可能性
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ブレーキ性能への影響(停止距離の延び)
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車輪(ホイール)のスポーク折れや歪み
JIS規格に適合した自転車であれば、これらにある程度の耐性がありますが、体重や使用状況によっては劣化が早まることがあります。そのため、購入する際には「JISマーク」や「安全基準適合品」といった表示があるかを確認し、自分の体格や用途に合っているかどうかも合わせて見ておくことが大切です。
また、自転車の耐久性はJISの基準を満たしていても、以下のような条件に左右されやすい側面があります。
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屋外での保管(雨風にさらされるとサビや劣化が早く進む)
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毎日の長距離走行(摩耗の速度が早まる)
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メンテナンスの頻度(タイヤの空気圧やチェーン清掃の習慣)
このように、JIS規格はあくまで最低限の安全性や耐久性を担保するための基準であり、個人の使用環境や体重、乗り方に合わせた選定や管理が欠かせません。
特に耐荷重が気になる方は、JIS規格の上にさらに独自の強化設計を施したモデルを選ぶのも有効な方法です。たとえば「リアキャリアがクラス27対応である」「スポーク数が多い」など、構造的な強化がされているかが判断材料になります。
自転車を長く、そして安全に使い続けるには、JIS規格を「最低ライン」として捉え、それ以上の信頼性や耐久性を求める姿勢が大切です。
ママチャリの積載量と安全性
ママチャリは日常生活に密着した便利な乗り物ですが、積載量の制限や安全性についてきちんと理解しておくことが重要です。
一般的なママチャリの積載量は、前かごや後ろの荷台を合わせて最大30kg程度までとされています。この数値には、荷物だけでなくチャイルドシートや子どもの体重も含まれるため、知らず知らずのうちにオーバーしてしまうケースもあります。
たとえば、以下のような状況は非常に多く見られます。
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前かごに5kgの買い物袋
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リアキャリアにチャイルドシート(約3kg)+体重15kgの子ども
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バッグをハンドルにかけている
これだけで20〜25kgを超える積載になることもあり、特に後部荷台(リアキャリア)が「クラス18」の場合、15kgを超える荷物を乗せるのは本来禁止されています。
ママチャリの積載に関して注意すべき点は次の通りです。
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荷台の「クラス表示」を確認する(クラス18/25/27)
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チャイルドシートの取扱説明書に従う(耐荷重制限がある)
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荷物を左右均等に積むことでバランスを保つ
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積載時はスピードを控えめにし、急ブレーキを避ける
積載量を超えた使用を続けていると、以下のようなリスクが高まります。
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車体バランスが崩れて転倒しやすくなる
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ブレーキの効きが悪くなり、止まれない場面が出てくる
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タイヤやホイールに負担がかかり、パンクやスポーク折れを招く
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フレームがたわみ、最悪の場合破損につながる
一方で、ママチャリには「耐荷重強化タイプ」や「チャイルドシート搭載対応モデル」も販売されています。これらは、リアキャリアがクラス27に対応していたり、フレーム設計が頑丈にされていたりと、安全に積載を行える構造となっているのが特徴です。
これを理解したうえで、使用者は以下のような行動を心がけると安全性が高まります。
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買い物などで荷物が多くなる日には、荷重の分散を意識する
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タイヤの空気圧を月に1回以上確認する
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異音やふらつきがある場合、すぐに自転車店で点検を受ける
ママチャリは「何でも乗せられる便利な自転車」と思われがちですが、設計上の制限を守らないと、安全性が大きく損なわれる可能性があります。身近な乗り物だからこそ、正しい使い方を意識することが必要です。
まとめ:自転車は何キロまで乗れる?安全に乗るための基準と考え方
自転車に「何キロまで乗れるのか」という疑問に対しては、一律の答えがあるわけではありません。車種ごとに異なる耐荷重や設計の基準が存在しており、使用する人の体重や積載物を含めた合計重量に応じて、自転車を適切に選ぶ必要があります。
目安として、一般的なママチャリやシティサイクルは80kg〜100kg程度までを想定して設計されています。JIS規格では標準体重を65kgとしていますが、実際には多少の余裕を持った設計もあります。
電動アシスト自転車やチャイルドシート付きモデルでは、リアキャリアの「クラス表示(例:クラス25やクラス27)」に応じて積載可能な重量が決められています。
耐荷重が120kgや150kgに対応するモデルも存在し、次のような特徴を持つものを選ぶのが安全です。
- スチールやクロモリ製などの強度あるフレーム
- スポーク数が多いホイール
- 太くて耐久性のあるタイヤ
- 強力な制動力を持つブレーキ
体重制限や積載量を超えて使用した場合は、フレーム破損やタイヤのバーストなどにつながる恐れがあります。安全に長く乗るためには、仕様に合った正しい使い方と日々の点検・メンテナンスが欠かせません。

事前確認、大事ですよ!
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