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自転車のスポークが折れた!そのまま乗る危険性と自分で修理する方法

自転車
自転車ライフナビ・イメージ

自転車に乗っていると、ある日突然「カラン」という音とともに、車輪から細い金属の棒が折れているのを見つけることがあります。

これは「スポーク」と呼ばれる、車輪の形を保つための重要な部品です。

「たった1本折れただけだから、大丈夫だろう」と、そのまま乗り続けてしまう人もいるかもしれません。

しかし、スポークが折れたまま自転車に乗ることは、思わぬトラブルや事故につながる可能性があり、大変危険です。

この記事では、スポークが折れたまま走行するリスクから、ご自身で修理する方法、そして修理にかかる費用や予防策まで、初心者の方にも分かりやすく具体的に解説していきます。

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まず確認!自転車のスポークが1本でも折れたまま走行する危険性

まず確認!自転車のスポークが1本でも折れたまま走行する危険性

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スポークは単なる飾りではなく、ホイール(車輪)全体の強度を保ち、体重や衝撃を分散させるという重要な役割を担っています。

そのため、1本でも失われると、様々な問題が発生する可能性があります。

自転車のより詳しい安全基準については、一般財団法人自転車協会(BAA)公式サイトで確認できます。

ホイールのバランスが崩れ、他のスポークも折れる可能性

ホイールは、数十本のスポークが互いに引っ張り合うことで、その真円の形を保っています。

1本でもスポークが折れると、その張力のバランスが崩れ、ホイールに目に見えない歪みが生じます。

その結果、残された他のスポークに余計な負担がかかり、まるでドミノ倒しのように次々と折れてしまう連鎖的な故障を引き起こすことがあります。

タイヤやチューブへのダメージとパンクのリスク

折れたスポークは、ホイールの中でぶら下がった状態になります。

走行中の振動でこの折れたスポークの先端が、タイヤの内側や中に入っているチューブを突き刺してしまうことがあります。

これが原因で突然パンクしてしまい、走行中にバランスを崩すといった危険な状況に陥る可能性があります。

ブレーキに干渉して事故につながることも

スポークのバランスが崩れると、ホイールは綺麗に回転せず、左右に揺れながら回る「振れ」という現象が起きます。

この振れが大きくなると、回転のたびにブレーキシュー(ブレーキのゴム部分)にホイールが接触してしまいます。

意図しないブレーキがかかって走行が不安定になったり、逆にブレーキの効きが悪くなったりと、重大な事故につながる恐れがあります。

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なぜ?自転車のスポークが折れる主な原因を特定しよう

なぜ?自転車のスポークが折れる主な原因を特定しよう

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スポークが折れてしまうのには、いくつかの原因が考えられます。ご自身の自転車がどれに当てはまるか確認してみましょう。

経年劣化による金属疲労

長年同じ自転車に乗り続けていると、走行中の細かな振動や負荷が少しずつスポークに蓄積されていきます。

これが「金属疲労」と呼ばれる現象で、ある日突然、限界に達したスポークがポキッと折れてしまうことがあります。

スポークテンション(張り)の緩みや不均一

新品の状態では均一に張られているスポークも、使用しているうちに少しずつ緩んできます。

一部のスポークだけが緩んでいたり、全体の張りがバラバラだったりすると、特定のスポークにだけ負荷が集中してしまい、折れる原因となります。

転倒や段差など外部からの強い衝撃

自転車で転んでしまったり、歩道の縁石などに勢いよくホイールをぶつけてしまったりした際に、その衝撃でスポークが曲がったり折れたりすることがあります。

体重や荷物の過積載

自転車には、安全に乗ることができる想定体重が設定されています。

日常的に重い荷物を積んだり、二人乗りをしたりして想定以上の重さがかかり続けると、スポークに常に高い負荷がかかり、疲労が早まって折れやすくなります。

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【チャレンジ】自転車のスポークを自分で修理・交換する全手順

【チャレンジ】自転車のスポークを自分で修理・交換する全手順

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スポークの交換は、正しい手順と工具があれば、自分で行うことも可能です。ここでは、その具体的な方法を解説します。

修理の前に準備するものリスト|工具と部品

まずは、修理に必要なものを揃えましょう。

  • 箇条書き
    • 新しいスポークとニップル:折れたものと全く同じ長さ、太さのものを用意します。自転車屋さんで折れた実物を見せて購入するのが確実です。
    • スポークレンチ:ニップルを回してスポークの張りを調整するための専用工具です。
    • タイヤレバー:タイヤをホイールから外す際に使います。
    • 空気入れ:修理後にタイヤに空気を入れるために必要です。
    • (後輪の場合)専用工具:後輪のギア(スプロケット)を外すために、「スプロケットリムーバー」と「フリーホイールリムーバー」という専用工具が必要になる場合があります。

自転車の各種部品(スポーク、ギアなど)のより専門的な情報はこちら(株式会社シマノ)を参考にしてください

折れたスポークの取り外し方

  1. まず、タイヤの空気を完全に抜き、タイヤレバーを使ってタイヤと中のチューブをホイールから取り外します。
  2. スポークレンチを使って、リム側にあるニップルを反時計回りに回して緩め、折れたスポークの残骸を取り除きます。固着している場合は、潤滑剤を少量スプレーすると外しやすくなります。

新しいスポークの取り付けとニップルの締め方

  1. ホイールの中心にあるハブの穴に、新しいスポークを通します。この時、周りのスポークがどのように交差しているか(綾取り)をよく見て、同じパターンになるように通すのがコツです。
  2. スポークのネジ山が出ている先端をリムの穴に通し、ニップルを指で軽く回して仮止めします。
  3. スポークレンチを使い、他のスポークと同じくらいの張りになるように、少しずつニップルを時計回りに締めていきます。

「振れ取り」作業の重要性と基本的なやり方

「振れ取り」作業の重要性と基本的なやり方

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スポークを交換しただけでは、ホイールは歪んだままです。この歪みを修正する「振れ取り」が最も重要で、少し根気のいる作業です。

  1. 自転車を逆さまに置き、フレームやブレーキシューを基準(目印)にします。
  2. ホイールをゆっくり回し、左右に振れている箇所(ブレーキシューに近づく箇所)と、上下に振れている箇所(縦振れ)を見つけます。
  3. 左右の振れは、振れている箇所の左右のスポークニップルを締めたり緩めたりして調整します。縦振れは、へこんでいる箇所のスポークニップルを締めて調整します。
  4. ニップルは一度にたくさん回さず、4分の1回転ずつなど、少しずつ調整するのが失敗しないコツです。
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自分で修理は難しい?後輪・前輪の交換における注意点

スポーク交換は前輪と後輪で難易度が大きく異なります。挑戦する前に、注意点を確認しておきましょう。

ギア(スプロケット)がある後輪の交換は難易度が高い

前輪のスポーク交換は比較的シンプルですが、後輪にはギア(スプロケット)が付いています。

ギア側のスポークが折れた場合、このギアを専用の工具を使って取り外さなければならず、作業の難易度が格段に上がります。

初めての方や専用工具を持っていない方は、無理をせず自転車屋さんにお願いするのが賢明です。

スポークの長さや種類を間違えないように注意

スポークは、ホイールのサイズ(インチ)、ハブの種類、組み方(綾取り)によって、必要な長さがミリ単位で異なります。

見た目が同じようでも、数ミリ違うだけで正しく張ることができません。

購入する際は、必ず折れてしまったスポークの実物を持参し、お店の人に確認してもらうと間違いがないでしょう。

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スポーク修理にかかる費用は?自分で行う場合とお店に依頼する場合

修理費用がどれくらいかかるのかは、重要な判断材料です。自分で修理する場合と、プロに依頼する場合の費用を比較してみましょう。

修理方法 費用の目安 メリット・デメリット
自分で修理する スポーク1本:100円~300円
工具代(初期費用):2,000円~
・費用を安く抑えられる
・自転車の構造に詳しくなれる
・工具が必要、手間と時間がかかる
お店に依頼する 工賃:1,500円~4,000円程度
(部品代は別途)
・確実で安全な仕上がり
・手間がかからない
・自分で行うより費用がかかる

※上記は一般的な料金の目安であり、店舗や自転車の種類によって異なります。

自分で交換する場合の部品代の目安

スポークとニップルのセットは、1本あたり100円前後から購入できます。ただし、スポークレンチやタイヤレバーなどの初期投資が必要になります。

自転車屋さんに依頼した場合の工賃・修理料金の相場

自転車屋さんでのスポーク交換は、1本あたり1,500円から4,000円程度が相場です。この料金には、交換作業だけでなく、その後の振れ取り調整の工賃も含まれていることがほとんどです。

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外出先で折れた!すぐにできる応急処置

外出先で折れた!すぐにできる応急処置

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もし、サイクリング中など、家から離れた場所でスポークが折れてしまった場合は、以下の応急処置をしてください。

折れたスポークを他のスポークに絡ませて固定する方法

折れてぶらぶらしているスポークは、走行中に他の部品に絡まって非常に危険です。

手で折れたスポークを、近くにある正常なスポークに2〜3回、きつく巻きつけて動かないように固定しましょう。

これにより、一時的にスポークが暴れるのを防ぐことができます。

ブレーキやフレームへの干渉がないか必ず確認

固定した後、手でホイールをゆっくりと回してみてください。

折れたスポークがフレームやブレーキに接触しないか、異音がしないかを必ず確認します。

安全が確認できたら、自転車を押して歩くか、最寄りの自転車店まで細心の注意を払ってゆっくりと走行してください。これはあくまで緊急避難的な処置です。

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スポーク折れを未然に防ぐ!日頃のメンテナンスと乗り方のコツ

スポーク折れは、日頃のちょっとした心がけで予防することができます。

定期的なスポークの緩みチェック

月に一度程度、隣り合うスポークを2本ずつ指でつまんでみましょう。

もし、他のペアと比べて明らかに張りが弱い(フニャフニャする)箇所があれば、緩んでいるサインです。その場合は、自転車屋さんで点検してもらうことをお勧めします。

タイヤの空気圧を適正に保つ

タイヤの空気が少ない状態で走行すると、段差を乗り越えた際の衝撃がホイールに直接伝わりやすくなり、スポークに大きな負担がかかります。

タイヤの側面に記載されている適正空気圧を参考に、こまめに空気を入れる習慣をつけましょう。

段差を乗り越える際は減速を心がける

歩道と車道の間にあるような段差に、勢いよく乗り上げたり下りたりするのは避けましょう。

衝撃を和らげるように少しスピードを落とすだけで、ホイールやスポークにかかる負担を大幅に減らすことができます。

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まとめ:スポークが折れたら早急な修理を!安全な走行のために

自転車のスポーク折れは、「たった1本」と軽視してはいけない重要なトラブルです。

放置すると、さらなる故障や思わぬ事故につながる危険性があります。

自分で修理することに挑戦するのも良い経験になりますが、後輪の修理や振れ取り作業に自信がない場合は、決して無理をせず、信頼できる自転車屋さんに相談することが最も安全で確実な方法です。

スポークの状態を良好に保ち、これからも安全で快適な自転車ライフを送りましょう。

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【この記事を書いた人】
サイクリスト大谷

国家資格「自転車技士」を持つサイクリスト。

自身の多くの失敗経験を元に、メンテナンスやロングライドのコツを分かりやすく解説しています。

※記事の執筆には一部AIを利用しております。AIの回答には間違いが含まれている場合があり、必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。
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