広告

自転車のフロントアクスルに15mmが多いのはなぜ?規格を徹底解説

自転車
自転車ライフナビ・イメージ

「自転車のフロントフォークって、なんで15mmのアクスルが多いんだろう?」

そんな疑問をお持ちではありませんか?

自転車のパーツは多岐にわたり、それぞれに役割と規格があります。特にフロントアクスルは、走行性能や安全性に直結する重要な部分です。

今回は、なぜ15mmのスルーアクスルが主流になったのか、その理由から他の規格との違い、さらにはパーツ選びのポイントまで、自転車愛あふれる筆者が徹底的に解説します。

この記事を読めば、あなたの自転車に対する理解がさらに深まり、より快適なサイクルライフを送るためのヒントが見つかるはずです。

広告

フロントアクスルの「15mm」は主流規格!その理由とは?

近年、マウンテンバイク(MTB)を中心に、ロードバイクでもディスクブレーキモデルの普及とともに15mmのスルーアクスルが主流となっています。

では、なぜこの15mmという規格がこれほどまでに普及したのでしょうか。

主な理由は、その剛性と安全性、そしてディスクブレーキとの相性の良さにあります。

15mmスルーアクスルが普及した背景

少し前までは、クイックリリースというレバーで簡単に車輪を着脱できる方式が主流でした。しかし、MTBのダウンヒルなど、激しい走行においては、クイックリリースではハブとフォークの結合が弱く、ねじれやヨレが生じやすいという課題がありました。

そこで登場したのが、より太く、強固にハブとフォークを固定するスルーアクスルです。

スルーアクスルは、フォークのエンド部分に開けられた穴にアクスルシャフトを通し、反対側でネジ止めする方式です。これにより、車輪とフォークが一体化し、圧倒的な剛性を生み出します。

特に15mm径は、MTBの激しいライディングにも耐えうる十分な強度を持ちながら、軽量化も両立できるバランスの取れたサイズとして多くのメーカーに採用されました。

編集長:大谷
編集長:大谷

クイックリリースは手軽で便利ですが、激しいライディングでは心許ないことも。スルーアクスルの剛性感は安心に繋がります!

クイックリリースとの違いとメリット

クイックリリースと15mmスルーアクスルの主な違いをまとめました。

特徴 クイックリリース 15mmスルーアクスル
固定方法 レバーでシャフトを締め付ける フォークにシャフトを通しネジ止めする
剛性 比較的低い(ねじれやヨレが生じやすい) 非常に高い(フォークと一体化)
安全性 衝撃で車輪が外れるリスクがある 車輪が外れるリスクが非常に低い
重量 軽い やや重い(剛性向上のため)
着脱 容易 やや手間がかかる
用途 ロードバイク(リムブレーキ)、街乗り MTB、グラベルロード、ディスクロード

15mmスルーアクスルのメリットは、何と言ってもその圧倒的な剛性です。これにより、

  • コーナリング時の安定性向上:フォークと車輪が一体となることで、ねじれが少なく、意図したラインをトレースしやすくなります。
  • ブレーキング性能の向上:特にディスクブレーキ使用時、ブレーキング時にかかるねじれを抑え、より安定した制動力を発揮します。
  • 路面追従性の向上:剛性が高まることで、サスペンションの動きがよりスムーズになり、路面の凹凸に対して追従性が向上します。

これらのメリットは、特にオフロードでの走行や、下りでの高速走行において、ライダーに大きな安心感とコントロール性をもたらします。

編集長:大谷
編集長:大谷

初めてスルーアクスルの自転車に乗った時の安定感には感動しました。特に下りでの安心感が段違いです!

広告

フロントアクスルは15mmだけじゃない!他の規格も知ろう

15mmスルーアクスルが主流であることは間違いありませんが、自転車の世界には他にも様々なアクスル規格が存在します。それぞれの特徴を理解することで、より深く自転車の知識を身につけ、用途に合った自転車選びができるようになるでしょう。

12mmスルーアクスルの特徴と用途

12mmスルーアクスルは、15mmよりも細いスルーアクスルです。主にロードバイクやグラベルロードバイクのディスクブレーキモデルに採用されることが増えてきました。

15mmほどの絶対的な剛性は必要ないものの、クイックリリースよりも高い剛性を確保したいというニーズに応える形で普及しています。

  • 特徴: 15mmよりも軽量でありながら、クイックリリースを上回る剛性を持ちます。
  • 用途: ロードバイクのディスクブレーキモデル、グラベルロードバイク、一部のシクロクロスバイク。
編集長:大谷
編集長:大谷

ロードバイクでディスクブレーキが主流になるにつれて、12mmスルーアクスルの採用も加速していますね。軽量化と剛性のバランスが魅力です!

20mmスルーアクスルの特徴と用途

一方、20mmスルーアクスルは、15mmよりもさらに太いアクスルで、主にダウンヒルバイクやフリーライドバイクなど、極めて高い剛性が求められるカテゴリーのMTBに採用されています。

  • 特徴: 現行のアクスル規格の中で最も高い剛性を誇ります。その分、重量は増します。
  • 用途: ダウンヒル、フリーライド、エンデューロなど、過酷な状況での使用を想定したMTB。

剛性が高ければ高いほど良いというわけではなく、用途や走行スタイルに合わせて最適なアクスル径を選ぶことが重要です。

編集長:大谷
編集長:大谷

20mmはまさに「最強の剛性」といった感じです。激しいライディングをするライダーにとって、この安心感は計り知れません。

広告

フロントアクスルとハブの互換性

アクスル規格は、自転車のフロントフォークとホイールのハブの互換性に直接関わってきます。

間違った規格のパーツを選んでしまうと、取り付けることができません。

アクスル径とハブの選び方

自転車のホイールを選ぶ際、あるいはハブを交換する際には、お使いのフロントフォークのアクスル規格に合ったものを選ぶ必要があります。

基本的なルールは、「フォークのアクスル径とハブのアクスル径は一致している必要がある」ということです。

例えば、15mmスルーアクスル対応のフォークには、15mmスルーアクスル対応のハブ(またはホイール)が必要です。

また、アクスル径だけでなく、ハブのオーバーロックナット寸法(O.L.D.)も重要です。これはハブの幅を示す寸法で、フロントハブでは一般的に100mm、一部のMTBでは110mm(Boost規格)などがあります。フォークとハブのO.L.D.も一致している必要があります。

変換アダプターで対応できるケース

もし、アクスル規格が異なるホイールやハブをどうしても使いたい場合、変換アダプターを使用することで対応できるケースもあります。

例えば、クイックリリース用のハブを15mmスルーアクスルに対応させるアダプターや、その逆のアダプターも存在します。ただし、すべての組み合わせに対応するわけではなく、またアダプターを使用することで多少の重量増や、ごくわずかですが剛性の低下がある可能性も考慮に入れておくべきでしょう。

購入する前に、必ず製品の仕様を確認し、不明な点があれば専門のショップに相談することをおすすめします。

編集長:大谷
編集長:大谷

規格が複雑で分かりにくいと感じるかもしれませんが、互換性チェックは安全に繋がる重要なステップです。困ったらお店の人に頼りましょう!

広告

自転車のパーツ選びに役立つ基礎知識

フロントアクスルだけでなく、自転車のパーツ全般について基本的な知識を持っておくと、より賢いパーツ選びができるようになります。

コンポーネントのグレードと選び方

自転車のパーツは「コンポーネント」と呼ばれ、フレームやホイール以外にも、変速機、ブレーキ、クランク、カセットスプロケットなど、様々な部品が含まれます。

これらのコンポーネントは、一般的に機能や性能に応じてグレードが分かれています。例えば、ロードバイクであれば「シマノ105」や「アルテグラ」、「デュラエース」など、MTBであれば「DEORE」や「SLX」、「XT」といった具合です。

  • 下位グレード: 比較的安価で、日常使いや軽いサイクリングに適しています。耐久性や変速性能は上位グレードに劣る場合があります。
  • 中位グレード: コストパフォーマンスに優れ、本格的なサイクリングやレースにも対応できる性能を持っています。多くのサイクリストに選ばれています。
  • 上位グレード: 非常に軽量で高性能、耐久性にも優れています。プロのレースでも使用されるレベルで、価格も高くなります。

自分の用途や予算に合わせて、適切なグレードのコンポーネントを選ぶことが重要です。

用途に合わせた自転車の種類

自転車と一口に言っても、様々な種類があります。フロントアクスルの規格も、自転車の種類によって主流が異なります。

  • ロードバイク: 舗装路を高速で走ることに特化した自転車。近年はディスクブレーキの普及に伴い、12mmスルーアクスルが増えています。
  • マウンテンバイク(MTB): 未舗装路や山道を走るための自転車。荒れた路面での安定性と耐久性が求められるため、15mmや20mmのスルーアクスルが主流です。
  • グラベルロードバイク: ロードバイクとMTBの中間的な特性を持ち、舗装路から未舗装路まで幅広く楽しめる自転車。12mmや15mmのスルーアクスルが採用されます。
  • クロスバイク: ロードバイクとMTBのいいとこ取りをしたような自転車で、街乗りや通勤・通学に人気。クイックリリースが多いですが、ディスクブレーキモデルではスルーアクスルが採用されることもあります。

あなたの乗りたい場所や、どんな走り方をしたいかに合わせて、最適な種類の自転車を選びましょう。

編集長:大谷
編集長:大谷

自転車の種類は本当に豊富です。自分にピッタリの一台を見つけるのも、自転車選びの醍醐味ですよね!

広告

まとめ

今回は、自転車のフロントアクスルの中でも特に「15mm」という規格に焦点を当て、なぜそれが主流となったのか、その背景とメリットを詳しく解説しました。

  • 15mmスルーアクスルは、MTBの普及とディスクブレーキの進化によって主流となった、高い剛性と安全性を誇る規格です。
  • クイックリリースに比べて、安定したコーナリングやブレーキング性能を実現します。
  • 12mmや20mmなど、他にもアクスル規格があり、それぞれ用途や目的に応じて使い分けられています。
  • フロントフォークとハブ(ホイール)は、アクスル径とO.L.D.が一致している必要があります。
  • 自転車のパーツ選びには、コンポーネントのグレードや自転車の種類といった基礎知識が役立ちます。

自転車は、知れば知るほど奥が深く、そのメカニズムにはライダーをより安全に、より速く、より快適に走らせるための工夫が詰まっています。

今回の記事が、あなたの自転車に関する知識を深め、今後のサイクルライフをさらに豊かにするための一助となれば幸いです。

疑問が解消され、自転車への理解が深まったなら、次はその知識を活かして、あなたの愛車をさらにアップグレードしたり、新たな自転車の魅力を発見したりする旅に出かけてみませんか?

【関連記事】

【参考資料】

【PR】日常を変える、上質なE-bike体験


移動時間を“感動のひととき”に変えてくれる、そんな一台をお探しではありませんか?MOVE.eBikeは、ただの電動アシスト自転車ではありません。日本生まれの安心感と、洗練されたデザイン、そして全国140店舗以上の修理ネットワークが揃った、今もっとも注目すべきE-bikeブランドです。

日常の通勤、週末のリフレッシュ、どんなシーンでもMOVEが特別な体験へと変えてくれます。

▼MOVEの魅力まとめ

  • 高所得層に選ばれる、上質なデザイン
  • 日本ブランドならではの高い信頼性
  • 全国140店舗以上の修理対応で安心
  • 定期キャンペーンでお得に購入可能
  • 通勤からレジャーまで幅広く活躍

今のライフスタイルに、MOVEという「選択」を。
キャンペーン情報など詳細は、公式サイトをご覧ください。

▶公式サイトはこちら: 「MOVE.eBike」公式サイト

【この記事を書いた人】
サイクリスト大谷

国家資格「自転車技士」を持つサイクリスト。

自身の多くの失敗経験を元に、メンテナンスやロングライドのコツを分かりやすく解説しています。

※記事の執筆には一部AIを利用しております。AIの回答には間違いが含まれている場合があり、必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。誤情報による記事の修正依頼はお問い合わせページよりお願いします。
自転車
広告